2020年も残すところわずか。例年通り、1年を振り返ります!
今回は2020年に手に入れてよかったエフェクターを5つ、また今後検証していきたい、活躍してくれそうな機材も併せて紹介していきます!
2020年、手に入れて良かったペダル5選!
2020年、手に入れて良かった!と感じたペダルは以下、5つのエフェクターです。
- MYTHOS PEDALS Mjolnir Joey Landreth Edition
- LUNASTONE Dynamic Delay
- Paul Trombetta Design Mini Bone GeSi
- FULLTONE FULL DRIVE2 1997年製
- Fotstompboxes Wah Mod. E-Edition
では選んだ理由とざっくりレビューしつつ紹介していきます!
既にレビューしているモデルは個別の詳細レビューも併せてご覧になってみてください!
MYTHOS PEDALS Mjolnir Joey Landreth Edition
KLON CENTAUR系ペダル「MYTHOS PEDALS Mjolnir」のJoey Landrethシグネチャーモデルです。
日本国内には入荷していないモデルで申し訳ないのですが…CENTAUR系ペダルの中で個人的にピカイチに気に入っているペダルです。
バッファード仕様、クリーンブースターとしてはもちろん、本家CENTAURよりもややタイトなサウンドですがゲインを上げた時でももっさりしないあたりが気に入っています。
僕の場合はオーバードライブペダルとしてだけでなく、プリアンプ的にも使っています。
例えば「Mjolnir Joey Landreth Edition」の前にお気に入りのファズを繋いだ時でもファズ受けは良いですし、サウンド補正にも使えるなど欠かせないペダルです。
めちゃくちゃ気に入っているのに間違えて…電源を18Vで繋いでしまい…壊した時の喪失感と絶望感から、僕にとって大切なペダルなんだな…と実感しました…笑(修理してくれた友人に感謝、ありがとう!)
LUNASTONE Dynamic Delay
「LUNASTONE Dynamic Delay」は80年代の名機「TC-2290」をコンパクトエフェクターで再現したペダル。
主観ですが、マルチエフェクター等でモデリングされている「TC-2290」よりも格段にこの「LUNASTONE」は再現度が高いと感じました。
僕自身、かけっぱなしで使えるディレイは大好物なのですが、まさにこの「LUNASTONE Dynamic Delay」はそんな使い方ができるディレイペダル。
ピッキングの強弱でディレイのかかり方をダイナミックにコントロールでき、ディレイのかかり方は「DYN」のツマミで調整できます。
非常に簡単にコントロール可能なダイナミック・ディレイ機能を追加しました。 オリジナル2290の最も優れた特徴のひとつにインスパイアされており、これは、1つのツマミでコントロールできるディレイのエフェクトサウンド側に掛かるコンプレッサーです。 アクティブにプレイしているときはディレイ・レベルが低く保たれ、逆にソフトにプレイしたり、演奏を止めるとディレイの残響が表面に持ち上がってきます。アタック、リリース、デプス、スレッショルドといったパラメーターは繊細にチューニングされており、1つのツマミだけでコントロールできる…
引用元:LUNASTONE公式サイト Dynamic Delay より
またデジタルディレイでありながらクリア過ぎない音色も魅力的です。
様々なディレイペダルがありますが「TC-2290こそディレイたるディレイ」と言われるぐらい、サウンド、また再現度の高さも含め、これはおすすめしたいディレイペダルですね!
Paul Trombetta Design Mini Bone GeSi
トランペット、トロンボーンのようなファズサウンドが出せるペダル。友人に弾かせてもらった時に虜になってしまい…海外から取り寄せてしまいました。
スタジオで弾かせてもらった時、とにかく楽しくて…ずっとニヤニヤして弾いていました笑
「Mini Bone GeSi」はゲルマニウムトランジスタとシリコントランジスタを切り替えできるモデルとなり、この個体はトランペットサウンドが出しやすかったですね。
またこの「Mini Bone GeSi」の良いところは普通にオーバードライブ的にも使えることです。
この「Mini Bone GeSi」だけでも鳴らしたいサウンドが鳴らせる、これ一台だけ持ってスタジオに入っても十分に楽しめる。僕にとっては家宝級のペダルです。
ちなみに「Mini Bone GeSi」はツマミも少なくシンプルでわかりやすいのですが、他にもいろいろな種類があり、ミニスイッチがたくさんついたモデルもあります。
モデルによってなのか、個体差なのか…共通したサウンドカラーはあれど音が違います。魅力的なサウンドであることに変わりはありませんが。
この「Paul Trombetta Design」のペダルは日本国内では入手しにくいのが残念ですが、もしトランペット系のこの手のサウンドが鳴らせるペダルであれば「friendly fire Fx(岸田教団&THE明星ロケッツ リードギタリストである@hayapi_san_V3さん主催のブランド)」さんが面白いペダルを販売しています。
実はこの「Mini Bone GeSi」を手に入れたタイミング直後に販売されたため、手に入れませんでしたが試してみたいペダルですね!
FULLTONE FULL DRIVE2 1997年製
フルドライブ2?何で今さら?と言われそうですが実は昨年、エフェクターブック編集長さんから初期フルドライブ他、年代別に複数台のフルドライブをお借りしました。
この動画で弾いている95年製、96年製のフルドライブはエフェクターブックVOL.50でも紹介されていました!
この時試した個体の中で僕の好きな音がする個体、それが1997年製のフルドライブ2でした。
そこで内部のパーツ、シリアルなど近い物を探していたところ、チキンノブ仕様の個体をゲットすることができました。
抜けの良い、カラッと乾いたミッドレンジにフォーカスしすぎないサウンド。
ヴィンテージTSペダルでも同様の特徴がある個体は好きだったので、これは手に入れることができて本当に良かったです。
個人的に「FULLTONE」のペダルは再注目していまして、現在は初期OCDを検証中。またレビューする予定です!
Fotstompboxes Wah Mod. E-Edition
「FotStompboxes」さんはヴィンテージワウをモチーフにしたモディファイワウを製作されている個人ビルダーさんです。
今回紹介するモディファイワウは1966年代「Clyde McCoyワウ」をモチーフに製作された「E-Edition」。
「FotStompboxes」さんのワウは開発中にサウンドチェックをさせてもらったこともありましたが、この「E-Edition」は僕が求めていたクライドマッコイワウサウンドの特徴と考えている「濃さ」「コク」が感じられ、その出来栄えに感動しました。
と言うのも、このサウンドはいわゆる「ヴィンテージマジック」だと思っていまして、ヴィンテージでなければ出すことができないサウンドだと考えていたからです。
この比較動画をアップ後、僕宛にもDMをいただくなど反響があり、製作者ではない僕も非常に嬉しかったです。
残念なのがこのワウ、新規製作の受付は停止されているとのこと。
ただ以前に「FotStompboxes 847 MOD」を依頼された方はモディファイも可能とのことですので、気になった方は相談されてみると良いかも。
クライドマッコイワウ好きな方には是非、体感していただきたいワウです!
以上、2020年に僕が買って良かったペダル5選でした!
まだ検証中だけど今後活躍してくれそうな機材たち
まだ検証中ゆえ、5選から外しましたが今後活躍してくれそうな機材(ペダル以外も含め)も紹介しておきます。
- Lexicon MPX-1
- Eventide H9 MAX
- Fryette PS-2 Power Station
- HUDSON ELECTRONICS UK BROADCAST-AP
では各モデルについて触れていきます!
Lexicon MPX-1
リバーブといえば「Lexicon(レキシコン)」、僕もサウンドを知ってから虜になった「Lexicon MPX-1(USA製)」を譲っていただきました。
僕にとってラックエフェクターの導入は初めて。まだセッティングは追い込み中ですが、リバーブ、たまにディレイも併用(リバーブとディレイをパラレルで鳴らせるため)、アンプのセンドリターンに接続し空間系のみ使用しています。
古い物ゆえ、故障したら困るなぁ…と思っていたため、@oga_fuzzさんからバックアップ(China製)として一台譲っていただいたぐらい、気に入っています。
実はUSA製が故障してしまったため、現在はChina製を使っています。バックアップに用意しておいてよかったです…
この「MPX-1」はギター用のためアンバランス接続もできますが、バランス接続してこそ本領発揮する聞き、EVA電子さんの「UBB_V30」でアンバンスからバランス信号に変換する機器も導入してみました。
結果、耳に届くまでの音の速さ、音像の迫力はもちろん、体感音量も上がりました。また空間系(リバーブ等)の響きもよりナチュラルに響くと僕は感じました。
音も撮りましたが、これは体感してもらったほうが確実に違いはわかるかも。
とにかく「UBB_V30」と変換ケーブルだけで導入できる手軽さも良かったですね!
昨年「Fender 63 Vibroverb」をEVA電子さんでセンドリターン増設(センドリターン、アンプのインプットもローインピーダンスモディファイ済み)等してもらいましたが、この「MPX-1」を繋ぎ、バランス接続したかったんです。結果は満足のいくものとなりました。
ちなみに「MPX-1」のUSA製とChina製の違いですが、同時に比べていないのではっきりと言えませんが、China製のほうが煌びやかで少し派手なサウンドに対し、USA製のほうが落ち着いたサウンドに感じました。
とはいえ、MPX-1はMPX-1。China製でも問題なく愛用しています(USA製は今、修理中です)。
Eventide H9 MAX
いまさら僕が語る必要のないペダル。音質面も未だにトップクラスといっても過言ではないマルチエフェクターでしょう。
モジュレーション系、ディレイ、ハーモナイザー、リバーブ等々、多種多様なエフェクトサウンドがこれ一台で鳴らせます。
このH9を導入したのはアンプのセンドリターンに繋ぐディレイ、リバーブ用に。またいつでも持ち運べる用のミニエフェクターボードのサウンドバリエーション拡張のためです。
ZOOM MS-70CDR、もしくはMS-50Gと組み合わせれば、自分の鳴らしたいモジュレーション系、空間系サウンドは網羅できるようになりましたし、ZOOMのMSシリーズにはないルーパー機能までカバーと至れり尽くせり。
全てのサウンド(アルゴリズム)はまだチェックできていませんが、いくつか気に入ったプリセットは見つけました。
- 0:00 ~ 73.GUITARS IN SPACE [Band Delay]
- 0:59 ~ 42.DARKMATTER [Blackhole®]
- 1:46 ~ 33.DARK CAVE [Hall]
- 2:45 ~ 31.REGGAE WAHDELAY [Band Delay]
- 3:05 ~ 40.ANDY WARHOL ON THE RUN [Resonator]
- 4:57 ~ 48.CAMINO [HotSawz]
- 5:14 ~ 49.BE WOWED [Tape Echo]
- 5:54 ~ 80.LONG OLD DELAYS [Vintage Delay]
- 7:00 ~ 18.FUZZYMASS [PitchFuzz]
- 7:35 ~ 41.POWERCHORD [H910 H949]
- 8:07 ~ 44.TEENAGE WASTELAND [Quadravox™] & PTB GeSi Mini Bone
- 8:39 ~ 45. PHRIENDLY VIBE [Harmadillo] &Mythos Pedal Mjolnir Joey Model
- 9:42 ~ Bypass Sound
動画では撮っていませんが、H9独自のアルゴリズムである「SpaceTime」はディレイとリバーブをパラレルで鳴らすことができるのも良かったですね!
H9 Core、H9が2021年4月で販売終了とのこと。
ただH9を導入するのであれば、僕自身は気に入ったアルゴリズムもMAXでなければ鳴らせなかったことを考えても…MAXをおすすめしたいですね!
Fryette PS-2 Power Station
「Fryette PS-2 Power Station」に着目した理由、それは何年かぶりに「プリアンプ」ペダルを検証したことがきっかけでした。
この時に実感したのがパワーアンプの大切さです(当たり前ですが…)。
実はOrangeのソリッドステートタイプのパワーアンプ(Pedal Baby 100)を触らせていただく機会があり鳴らしてみたところ好感触、はじめはこのPedal Baby 100の導入を考えていました。
そしてパワーアンプを中心としたシステム構築をぼんやりイメージしていました。
そんな時、フーチーズ 村田さんの「PS-2」の動画を見て「これだ!」と直感。
- パワーアンプとして使える
- アッテネーターとしても使える
- センドリターンが付いている
この3つに僕は惹かれました。
期待していた機能はもちろんのこと、アッテネーターとしてはOX AMPに変わり愛用しています。
購入にあたり不明な点等々、オカダインターナショナルさんに伺ったのですが、いろいろと親切に教えてくださいました!ありがとうございます!
HUDSON ELECTRONICS UK BROADCAST-AP
「BROADCAST-AP」はトランス内蔵のオーバードライブでシリコントランジスタを採用された「Ariel Posen」氏のシグネチャーモデルです。
独特なコンプレッション感のあるサウンドですが変な色付け感はなく、内部のトリマーを調整することでクリーンブースターからクランチサウンド、ファズサウンドまでカバー、プリアンプとしても活躍してくれそうなペダルです。
僕が手に入れたのはリミテッドカラーバージョンの物でしたがパーツ等はご本人が紹介しているホワイトカラーバージョンと変わらないそう。
様々な使い方ができると期待しています!
「PS-2」を軸にミニマムなシステム構築をしてみたい。「BROADCAST-AP」「PS-2」を使ってちょっとだけチェックしてみました。
- プリアンプに「BROADCAST-AP」
- パワーアンプに「PS-2 Power Station」
- 「PS-2」のセンドリターンに「ZOOM MS-50G(リバーブ)」
ファズ受けはどうか?動画ではお気に入りファズフェイスの「Organic Sounds Orga Face 66」を鳴らしてみました。
今後は他のプリアンプペダルや歪みエフェクターでプリアンプとして使えるペダルも検証予定です。
リバーブはPS-2のセンドリターンに「ZOOM MS-70CDR」を繋いでいます
ちなみにプリアンプといえば、ALBITさんから発売されたJTM45系のフロアタイププリアンプ「A45M pro」や「Peace Hill FX」さんのプリアンプも気になるところ。
来年はプリアンプ、そしてH9と合わせ、ギリギリ持ち運べるシステム構築ができればと妄想中です(キャビネットはマーシャル4発を想定して)。
2020年を振り返って
2020年はいろいろと学びの多い年であり、今までとは違う機材へのアプローチの他、自分にとって必要な物が揃ってきたなぁ…と実感できる年でした。
またエフェクターブックへの寄稿、エフェクターのレビュー依頼もいただきました。ありがとうございます!
ご依頼いただきました「機材レビュー」一覧
以下、年始からレビューした順に紹介していきます!ご依頼ありがとうございました!
ご依頼いただいたものの、まだレビューできていないペダルもありますので、来年には公開できるよう努めていきます!
最後に。管理人から皆様へ
2020年は大阪から長野へ引っ越し、生活環境も大きく変わりました。
有難いことに今までお世話になった方々とも引き続き交流を深めながら、長野に行ってからも音楽、楽器好きな方々と出会うこともできました。またTwitter等、SNSを通じた新たな出会いもあるなど、実りある1年となりましたこと、感謝してしております。
またYouTubeチャンネル登録数が1000人を超えたことも嬉しい出来事でした。ご登録下さった皆様、ありがとうございます。これからは趣向を変え、動画配信していく予定ですので登録がまだの方は是非、チャンネル登録をよろしくお願いいたします!
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そして何よりも当サイト「魔法の箱研究所」をご覧くださった皆様、本当にありがとうございます!
来年も「魔法の箱研究所」をご覧いただけますと嬉しいです^^
では良いお年を!
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