エフェクターの位相を調べる方法、方法はいくつかあります。
- 位相測定器(位相検知器)を使う
- 正相・逆相の音を耳で判断する
- 二つの信号(正相or逆相)を交ぜあわせて判断する
などなど。
今回、エフェクターの位相を判定する方法は、
「二つの信号(正相or逆相)を交ぜわせて判断する」のを、
誰もが知っているであろう「BOSS LS-2」を使って判定する方法です。
エフェクターの位相をチェックしまとめページにも、一覧で紹介しています
「BOSS LS-2」を使ったエフェクターの位相を調べる方法
難しく考えると頭から煙が出ますので、
もう動画を見てもらうのが一番早いと思います(笑)
動画ではわかりやすいように位相切り替えができる、
EVA電子楽器サービスの「PHC-VIC」も一緒に使っています。
バイパス時、AチャンネルエフェクトOFF時、Bチャンネルの時は「正相」で鳴るよう、セッティングしています。また位相判定動画は頑張って解説付きで説明しています。
この方法は「LS-2」のAとBチャンネルをミックスできるモードを使用します。
- Aチャンネル(判定したいエフェクターを繋ぐ)
- Bチャンネル(正相信号のバイパス音)
をミックスさせることで、
もし、Aチャンネルに繋いだエフェクターが、
エフェクトをONにした時に位相が反転した(逆相)場合、
Bチャンネルの音と打ち消し合いが生じ、挙動がおかしくなる。
といった仕組みです。
正相と逆相が混じった環境下では本来のサウンドが聴こえないことを擬似的に体感できます。
判定しにくいエフェクターもある…
ただこの方法もすべてのエフェクターで、
動画のような挙動が起こるわけではなく、判定しにくいものもあります。
例えば、ファズなどバッファーの干渉を受けるエフェクター、
トランジスタ系の物はなかなか判定がしにくかったです。
それと検証をしていて感じたことが、
動画では位相切り替えができる「PHC-VIC」を使っていますが、
エフェクトONで位相が反転するエフェクターも利用したほうが判定の精度上がるかなと。
またエフェクトONで位相が反転するペダルも、
なるべく増幅しないもの、ボリュームなどを調整できる、
かつ、癖の少ないペダルが良いとは感じました。
エフェクトONで位相が反転するエフェクターとは
エフェクトONで位相が反転するエフェクターは何があるか?ですが、
僕が現状で把握している物をピックアップしておきます。
- Lovepedal COT50
- Xotic EP Booster
- BOSS OD-1
- BOSS DS-1
- BOSS CE-1(High Input)
- Marshall Guv’nor
- Colorsound Overdriver Reissue
- KORG OVD-1
- MXR Phase90
この中で言えば…サウンドに癖はありますが、
反転する&手に入れやすいのは「EP Booster」でしょうか。
ついでにいうと一般的なワウペダル、
フェイザーペダル等も反転します(「Ibanez WH-10」は反転しません)。
位相を反転させるのが簡単なのは動画でも使っているEVA電子の「PHC-VIC」のようなスイッチで位相を切り替えできるものですね!ちなみにこの「PHC-VIC」、入力インピーダンスも可変コントロール(ローインピーダンス変換)ができるので、何かと便利で楽しめます( ̄▽ ̄)
- Proco RAT1
- BOSS OD-3
- BOSS BD-2
- Ibanez TS-808
- Dallas-Arbiter Fuzz Face
- Jetter Gear Jetdrive Overdrive V2
- BONDI EFFECTS Sick As Overdrive MK2
- Guyatone ZOOM BOX PS102
- MXR Micro Amp
- FULLTONE FULL-DRIVE2
- KING TONE GUITAR BLUES POWER
- Mythos Pedals Mjolnir
エフェクター名のリンク先は当サイトのレビュー記事に飛びます!また位相に関しては随時、判明した時に追記していきます!
エフェクターで位相が反転している時の音はどんな風に聴こえるのか
エフェクターに限った話ではありませんが、
位相が反転し、逆相で鳴っている時の聴こえ方について触れていきます。
- アタック感が弱くなる(正相時と比較して)
- ミドルが凹んで聴こえる
- プレゼンスのような耳に痛い高域が散りついて聴こえる
- ローがやや膨張してぼやけて聴こえる
といった感じでしょうか。
では、どんな感じに実際聴こえるのか?
反転する「COT50(Yuuri Sound Effects Clone)」で、
動画を撮ってみたので参考までにどうぞ^^
いかがでしょうか?感じ方、表現の仕方は人それぞれ。
ただ、反転している場合、
露骨にわかるのはバンドアンサンブルの中で鳴らした時です。
バンドをやっている人は一度、位相について考えてみてほしい
アンサンブルの中で自分の音が聴こえにくい、
外音が思っているように聴こえないといった場合、
位相が逆になっている(逆相)であると考えてみてほしいなと。
ニュアンスやタッチレスポンスを大切にしたいプレイヤーの方なら正相で鳴らすことでストレスなくプレイできるかも。
僕もまだまだ修行中ですが、
ちょっとでも気になった人は是非、
LS-2を使った方法や位相測定器でチェックしてみてください(^^)
ちなみに…アンプ側で位相が反転する場合もあります…
今回はエフェクターの位相についてでしたが、
エフェクターだけでなく、アンプ側で位相が反転する場合もあります。
話すと長くなるので割愛しますが、
厳密にはギターでもアンプでも位相が反転する可能性があります。
アンプで位相が反転するケース ~JC-120の場合~
ギターが一般的なシングルコイルとして、
現行JC-120のリバーブチャンネル(2ch)に繋ぐと位相は反転しません(正相)。
しかし、 ディストーションスイッチを入れると位相は反転します (逆相) 。
ちなみに一般的なフェンダーアンプの場合も同様にリバーブチャンネルは反転すると言われています。 僕が動画で使用している「Fender Vibroverb」も同様にリバーブチャンネルは反転します。
…などなど、アンプの位相を調べる時はひとまず、
位相測定器を利用するのが良いかもです…
別の機会で記事にしたいと考えていますが、
ひとまず、アンプ側で位相が変わることも書き留めておきます。
最終的にスピーカーから出る音が「正相であること」が大事!
エフェクター、アンプの位相のことに触れましたが、
最も大事なのが最終的にスピーカーから出る音が正相であることです。
エフェクター単体はもちろん、
ギターとエフェクターで正相状態を作っても、
アンプで位相が反転し、逆相になる場合もあります。
つまり、ギター、エフェクター、アンプ、
全て込み込みで位相を考えていく必要があります。
…と、言われる考えるのも嫌になるかもですが、
- よく使うギターとアンプ
- 最低限必要なエフェクター
といった感じで、
最小単位から位相をチェックしていけばよいかな?と。
ぼくもいきなり全てではなく、最小単位でチェックしていきました(^^)ちなみに必要最低限な物を厳選すると案外、機材選別もできて一石二鳥です(笑)
ぼくが調べてわかったことは追記、
もしくはご質問いただければお答えしますので、
お気軽にお問い合わせください(^^)/
LS-2以外に調べる方法はないの?ということで、ラディアルの「Big Shot MIX」を利用した方法も記事にしました!併せてご覧ください^^
コメント
貴重な情報ありがとうございますm(__)m
最近、エフェクターの位相を揃えるコトで頭がイッパイです^^;
本記事に位相が反転しないエフェクターにMarshallのBB-2がありますが、BB-2(ブルースブレイカー)は回路を見ると位相が反転しています^^;
再確認が必要かな?と思いました^^;
自分でも実機で確認できるよーな環境を作りたいと思います。
では^^
ありがとうございます!本当ですね!今確認できないため、ひとまず削除しておきました!情報ありがとうございます!