FULLTONE FULL-DRIVE2 1997年製をレビュー!初期型含む年代別の違いも比較

今回は1997年製「FULLTONE FULL-DRIVE2」をレビューします!

フルトーンのフルドライブは現在でもバージョンアップされ、販売されているロングセラーオーバードライブエフェクター。

現状で全ての機能が詰め込まれた&ドライブチャンネルが2つになったV2
新たなモード(WIDE ASYM)が追加されたFULL-DRIVE3
オーバードライブチャンネルのみを抜き出したモデルまで
所長
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フルドライブは今でこそ…安く買えるようになりましたが、15年前ぐらいは4万円超えのエフェクター、なかなか手が出なかった記憶があります^^;

そして、フルドライブと言えば、誰もが知る名機と言っても過言ではないでしょう。

今、再びフルドライブに興味を持った理由はコレ

フルドライブに興味を持つきっかけとなったのは、エフェクターブック編集長さんから年代別フルドライブを数台お借りしたためです(^^)

お借りしたフルトーン フルドライブ
  • 1995年製(超初期アルミ筐体)
  • 1996年製(オレンジ筐体)
  • 1997年製×2(オレンジ&ブルー筐体)
  • 1999年製(ブルー筐体)
  • 2003年製(カスタムショップ名義)
Thanks! @Effector_Book
所長
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フルドライブは時期によっても音が異なることは元々知っていましたが、実際に弾いてみますと回路の違いの他、予想以上に音は異なりました。

お借りしたフルドライブのサウンドチェック動画
FULLTONE FULL-DRIVE(フルトーン フルドライブ)を年代別にサウンドチェック!【魔法の箱研究所】
所長
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お借りしたフルドライブを弾き比べたわけですが、この中で欲しい!と思った個体は2つ。1996年製と1997年製の個体でした^^

1997年製のフルドライブ2をゲットした理由

1997年製の個体をゲットした理由ですが、ファーストインプレッションで出音の感じが僕の好きなマレーシアンチップの808サウンドを感じさせるものだったからです。

これはミッドレンジにフォーカスしすぎない、やや暴れる感じで芯のある乾いたサウンド。ヴィンテージTS808を弾いた時に好きな個体も似たような記憶がありました。

…とはいえ、お借りした1997年製は2台ありましたが、そう感じたのは一台だけ。その個体がオレンジ筐体の物でした。

Fulltone FullDrive2 1997 Sound Check 【魔法の箱研究所】

ちなみに1997年あたりからコンプカットモードが追加され、ボリュームノブを引っ張ることでコンプカットモードになります。

所長
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このオレンジ筐体の個体はノブを引っ張っていない状態でコンプカットと少し変な仕様の個体でした(笑)動画では前半、ノブを引っ張っている状態なので、ノーマルモードでスタートしています。

ペダル&サウンドレビュー

個体差はあるだろうけど… 同じような音がするフルドライブ2が欲しい!

そこで基板のパーツなど同じ仕様、シリアルが近しい、エイリアンヘッドのサインなどなど…そして、条件を絞って見つけたのがコレです。

手に入れた1997年製 FULLTONE FULL-DRIVE2

今回、手に入れたこのブルー筐体のフルドライブ2。ノブはチキンヘッド仕様。エフェクターブック編集長さんの話では1996~1997年頃のみに見られた仕様だとか^^

所長
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チキンヘッドノブのフルドライブ2が存在していたことは調べている時に見かけましたが、特定の時期だけに採用されていたことは知りませんでした^^;

あとこのブルー筐体のフルドライブ2はボリュームノブを引っ張ることでコンプカットモード。そこは欲しかった1997年製のオレンジ筐体とは仕様が異なる(本来の仕様なので問題はありませんが)物でした。

さて。

肝心の音はどうだったか?ですが、お借りしたオレンジ筐体と並べて弾いていないので、個体差の比較はできないものの、出音は満足のいく個体でした^^

それは欲しかったサウンドに近いだけでなく、1996年製にも感じた原音の延長線上にドライブする要素も兼ね備えていると感じたからです。

今回手に入れた1997年製フルドライブ2のサウンドチェック
FULLTONE FULLDRIVE2 1997年製(エイリアンヘッド) サウンドレビュー! 【魔法の箱研究所】
ドライブさせたアンプのブースターとして使用した時
FULLTONE FULL-DRIVE2 Made in 1997 with Fender Vibroverb EVA MOD.【魔法の箱研究所】
Roland JC-40 と組み合わせて鳴らしてみました
Roland JC-40 & Fulltone FULL-DRIVE2 1997年製 with Fender Vibroverb EVA MOD.【魔法の箱研究所】
バイパス→オーバードライブチャンネルON→ブースターチャンネルONの順で鳴らしています

自宅での録音とはいえ、音量はある程度出して録音はしているものの、先ほど書いた「原音の延長線上にドライブする」感覚はスタジオで、ガッツリ鳴らすことでより体感できました。

ちなみに僕の場合、好みのセッティングは「VOLUME」は12時以上、「TONE」はMAX状態からちょっと絞ったぐらいを基本に「OVERDRIVE」を足していく。

「BOOST」は歪み量と音量が上がりつつも音が破綻しないように、ノイズが耳障りに感じないポイントで設定する。こんな感じで好きな音が鳴らせました。

所長
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あと大音量で弾いてもピーキーなノイズも少なく、結果的に扱いやすさも感じましたね^^

まとめ

これは家宝です…ほんまに…

フルドライブと言っても奥が深い、そして好きな個体に出会えて非常に幸せでした。おそらく、個体差もあるのでラッキーだった…譲っていただいて感謝しています(^^)

ロックやブルースロックをやる機会があれば、バンバン使う予定です( ̄▽ ̄)

Fulltone Full-Drive 2
Fulltone
所長
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では、せっかくなので1997年製を除く、各年代のFULL-DRIVEについて、特徴をざっくりまとめておきます(^^)/

年代別 FULL-DRIVEの特徴まとめ

1995年製 FULL-DRIVE(初期アルミ筐体)
Fulltone Full-Drive 1995(初期フルドライブアルミ箱) Sound Check 【魔法の箱研究所】
所長
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とにかく音が太く、ざらつきのあるドライブサウンド。かなりレアの個体で僕も初めて弾きましたが…この1995年製のフルドライブは別格、別物と感じたサウンドでした。

1996年製 FULL-DRIVE2
Fulltone FullDrive2 1996 Sound Check 【魔法の箱研究所】
所長
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1996年製のフルドライブは名称も「2」が表記されます。アルミ筐体の物も存在します。今回お借りした個体に関しては、先ほどレビューでも触れましたが、原音の延長線上にドライブする感覚、それと95年製よりも甘く滑らかに歪む印象がありました。

1999年製 FULL-DRIVE2
Fulltone FullDrive2 1999 Sound Check 【魔法の箱研究所】
所長
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それまでの年代のフルドライブと比べると甘いマイルドなサウンド。聴きなれたフルドライブサウンドというのが第一印象です。詳しくは語れませんが回路変更などもあったこともサウンドに影響しているのでしょうね。

2003年 FULL-DRIVE2 Custom Shop
Fulltone FullDrive2 Custom Shop 2003 Sound Check 【魔法の箱研究所】
所長
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2003年カスタムショップ名義のフルドライブでお借りしたフルドライブの中では出音は一番スッキリ、タイトな印象。3モードをミニスイッチで選べるようになって、個人的にはFM(フラットミドル)モードは好きでした^^

以上、単なる自己満足レビューになってしまったかもですが…^^;

動画の音を聴いてもらって、「生産された年で音が違うんだ」「この音のフルドライブなら好きだな」「自分の持っているフルドライブは最高だ!」などなど、なにかしら参考となる記事であれば幸いです(^^)

所長
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最後に。エフェクターブック編集長さん、貴重な体験、フルドライブ沼にお誘いいただきありがとうございました(笑)

ついでに、フルドラ3のレビューも併せてどうぞ!

サウンドハウス

管理・運営者
この記事を書いた人
efmania

今まで試したエフェクターは500台以上。「魔法の箱研究所」所長である「efmania」が実際に試した楽器機材(エフェクター・ギター・アンプetc)のみ紹介、レビュー。Effector Bookへの寄稿、ペダルブランド、メーカーからの機材レビューも担当。

〜コラム寄稿 雑誌/書籍〜
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