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所長の最新メイン機材(システム)を解説!ギターから音の出口であるスピーカーまで紹介
所長が構築したメインシステムと、持ち運びを考えた簡易システムについて解説します。
メインシステムは可搬性が極めて悪く、セッションなどに持ち出せないのが難点ですが、YouTube動画では使用しています。
では、各種機材について包み隠さず紹介、順番に解説していきます。
使用しているギターは主にテレキャスターとストラトキャスター
使用ギターは、主にテレキャスターとストラトキャスターです。
テレキャスターは所長がギターを弾き始めた時に手に取ったギターであり、原点回帰しています。
ストラトキャスターは長年、メインギターとして使っていまして、Youtube動画でも使用頻度が最も多いです。
元々、塗装はそこまで剥がれていなかったのですが、今ではナチュラルレリック状態になっています。
ちなみにハムバッカーギターを使う場合は、69〜70年あたりのハムサイズピックアップにコンバージョンしたGibson Les Paul DX、もしくはWashburn CT4(P4)を使っています。
所長
YouTube動画の概要欄にも使用ギターは記載していますので、ご覧になってみてください。他のギターを使う時もありまして、所有ギターは当サイトについて内に記載しています。
所長の鳴らしている機材で重要となるのが、アンプとスピーカキャビネットです。
アンプはFender 63 Vibroverb Reissue EVA電子MODとQuilterアンプ
使用しているアンプは、EVA電子でモディファイされたFender 63 Vibroverb Reissueと、Quilterアンプです。
Fender 63 Vibroverb Reissue EVA電子MODについて
Fender 63 Vibroverb Reissueは90年代に作られていたフェンダーアンプであり、かなり歪ませることもできます。
リバーブ、トレモロも搭載しているため、アンプ単体でも十分に使えます。
Quilterアンプについて
Quilterアンプは真空管ではなく、ソリッドステートタイプのアンプです。
所長はTone Block 202、Aviator CUBを愛用しています。
ソリッドステートと聞くと敬遠する人もいますけど音が硬い、エフェクターとの相性が悪いなどネガティブなイメージは感じないアンプなんです。
エフェクターノリだけでなくファズとの相性だって良いですし、何よりも搭載されているリバーブサウンドが気持ち良い。
アンプ単体でも歪ませることもできますし、リターン挿しにも対応しています。
ちなみに所長が愛用している202、Aviator CUB、あと101 Reverbあたりはフェンダータイプのモデルです。
中途半端な真空管アンプを買うよりも、Quilterアンプならライブやスタジオはもちろん、自宅の小音量環境でも良い感じに鳴らせます。
ヘッドホンも利用できますし、ラインアウトがついてるモデルなら下手なフェンダー系シミュレーターよりもナチュラなサウンドで鳴らせます。
実際、スタジオでも鳴らしていますが、50W以上のモデルであれば音量面でも足りないケースは少なかったです。
所長
あとは鳴らすスピーカー次第、例えばエレクトロヴォイスのEVM12SやLであれば、音量も十分に稼げます。
ちなみにFender 63 Vibroverb Reissueは試したいことがあり、EVA電子でモディファイしてもらいました。
EVA電子で何をモディファイしている主な内容は以下となります。
- アンプインプットをローインピーダンス受けに変更
- センドリターンの増設
- KANTERを追加(詳細はEVA電子WEBサイトを参照/後日、解説予定)
所長
では、上記モディファイをお願いした理由を説明していきます。
アンプインプットをローインピーダンス受けに変更した理由
アンプインプットをローインピーダンス受けに変更した理由は、よりロスの少ないサウンドをアウトプットするために必要だと判断したからです。
詳しくはEVA電子のWEBサイトをご覧いただきたいのですが、所長が改造した時に最善とされていたのは、バッファーペダル以降はインピーダンスのロー受けロー出しといった仕様。
実際に体感するまでは半信半疑でしたが、徹底的にインピーダンスモディファイでマッチングが取られたエフェクターボード、アンプを弾いたことで試さずにはいられなくなりました。
センドリターンを増設した理由
センドリターンを増設した理由、これは空間系エフェクターをアンプの手前に繋ぎたくなかったからです。
歪まないアンプであれば良いのですが、アンプ側で歪ませる場合、空間系エフェクターをアンプの手前に繋いだ時の音が嫌でした。
アンプで歪ませた時も心地よくリバーブやディレイサウンドを心地よく鳴らしたい、解決策としてセンドリターン内に空間系エフェクターを繋いでいます。
システムを構築した頃はコンパクトエフェクターを繋いでいましたが、今はラックエフェクター(dbx 160A、Lexicon MPX-1)をバランス接続で繋いでいます。
所長
dbx 160A、Lexicon MPX-1については記事後半で紹介します!
バランス接続で鳴らしている理由
バランス接続で鳴らすことで、圧倒的に空間系のかかり方に奥行き感がでるだけでなく、アウトプットされる音も力強くなりました。
バランス接続は、ミキサーやマイクを繋ぐときに見かけるXLRケーブルを使った接続などが正にそれです。
一般的にアンプのセンドリターンにコンパクトエフェクターを繋ぐ場合、アンバランス接続がほとんどです。
ラックエフェクターもバランス接続ができない物もありますが、所長の使用しているMPX-1はバランス接続で繋げます。
元々はアンバランス接続で鳴らしていましたが、バランス接続でラックエフェクターを鳴らしてみないかとEVA電子から話を聞いて試したところ、元に戻せなくなりました。
センドリターン内の接続について
所長の場合はアンプのセンドからバランス信号に変換する機器を通し、その後にLexicon MPX-1へ繋ぎ、EVA電子のFT-30Vからアンプリターンにそのままバランス信号のまま返しています。
センドリターン内の接続について
- アンプセンドから
センド端子からアンバランスケーブルでバランス信号変換器へ
- EVA電子/バランス信号変換器
バランス信号変換器からXLRケーブル(バランス接続)でdbx 160A Compressorへ
- dbx 160A Compressor
- Lexicon MPX-1(ラックエフェクター)
XLRケーブルでEVA電子 FT-30Vへ
- EVA電子 FT-30V
TRSケーブル→モノラルでリターンボリュームへ
- ラベルアンプリターン
ラックエフェクターとリターンの間に挟んでいるFT-30Vは、ざっくりいうとマスターボリューム的な役割を担っています。
FT-30Vを繋いでいる理由は、センドとリターンボリュームを上げた状態で鳴らしたいためです。
センドとリターンのボリュームについて
センドリターンには各々ボリュームがありまして、調整次第で家で弾ける程度まで音量を下げることもできます。
ただし、センドとリターンのボリュームを下げて鳴らした場合、どうしても大音量で鳴らした時の音から乖離してしまいます。
センドとリターンのボリュームはMAXの状態で、センドリターンを使用していない時と同じと聞いていますが実際のところ、音は変わりますし何より爆音すぎて弾けません。
理想としてはセンドとリターンボリュームをできる限り上げた状態で鳴らしたい、ただ爆音すぎて弾けない状態をFT-30Vを使用し、音量を下げています。
FT-30Vでボリュームを下げている以上、センドリターンを使わず鳴らしている時と音は違います(歪み量も下がるなど)。
しかし、センドとリターンのボリュームを下げて鳴らすよりは、音量を下げつつも大きな音で鳴らしている時の状態を疑似的に作ることができます。
EVA電子 FT-30Vをマスターボリューム的に使って鳴らしてみた
所長
といっても、都会の賃貸マンションなどで鳴らすのは難しい音量です…
センドボリュームの設定について
センドボリュームはラックエフェクター側でオーバーロードしないよう、セッティングが必要です。
センドボリュームの設定はアンプ(63 Vibroverb)ボリューム、アンプインプット手前で鳴らすエフェクターによって決まります。
例えばファズペダルやブースターペダルを鳴らす場合、センドボリュームは下げる必要があります。
基本的にアウトプットレベルの高いエフェクターは繋げませんし、このシステムにおいては不要だと考えています。
リターンボリュームの設定について
リターンボリュームは上げたほうがパワー管を動かせるため、真空管アンプの真価を発揮できます。
所長もパワー管に負荷がかかった音が好きであるため、できるだけ上げて鳴らしたいものの、音量の関係で下げて鳴らしていました。
FT-30Vを導入したことで、現在はリターンボリュームをほぼMAXに近いポジションで鳴らしています。
所長
アンプ、ギターサウンドにおいて、最も重要なのはスピーカーだと感じています。
スピーカーは12インチ2発を外付けキャビネットで鳴らしています
63 Vibroverbは10インチスピーカー二発のコンボタイプアンプですが、所長は外付けキャビネットを用意、12インチスピーカー二発で鳴らしています。
理由は大きな音を鳴らした時、アンプの性能を10インチのスピーカーでは発揮できなかったからです。
所長
大音量(アンプボリュームを上げた時)だと低音域が再生できていないためか、音が潰れてしまい、頭打ちしたサウンドが鳴っていました…
詳しい人たちに相談した結果、12インチスピーカーで鳴らしたほうが良い、外付けキャビネットで鳴らすことになりました。
キャビネットはクローズドバックのソニックブーム製を使用
キャビネットはソニックブームと呼ばれている、クローズドバックのものを使用しています。
所長のソニックブームはプロトタイプモデルとのことですが、縁があって譲ってもらえました。
堅牢なキャビネットで音のスピード感はもちろん、しっかり音が止まると聞いていましたが、小さい音から大きな音まできちんと再生してくれます。
過去にもクローズドバックのキャビネットは所有してきましたが、確かに最も良いキャビネットだと実感しています。
スピーカーはエレクトロボイス製のSRO 12とEVM12Lを採用
スピーカーはエレクトロボイス(Electro-Voice /エレボイ)のSRO 12とEVM12Lを採用しています。
スピーカーは最終的な音の出口であり、最も大切であると友人に教えてもらって以降、いろいろ試しました。
所長
アンプサウンドはスピーカー、キャビネットが占める割合が大きいことを体感して以来、無視できなくなりました。よく持ち出すQuilter 101のコンボアンプはEVM12Sで鳴らしています。
SRO 12とEVM12Lは手持ちのスピーカーで好きな2種類であり、もともと一発で鳴らしていた時から愛用していました。
SRO 12はアルニコタイプの古いスピーカー、海外ではコーヒー缶と呼ばれているものです。
エレボイのEVM12Lは好きで使っていましたがセラミックタイプ、もともとアルニコ系のスピーカーが好きだったこともあり、探してもらったのがSRO 12でした。
EVM12Lは初めて試したエレボイのスピーカーであり、昔はブルースジュニアに乗せていたこともありました。
両スピーカー共に能率が高いこともあり音も大きく、低音域もきちんと再生してくれるスピーカーであったことも採用した理由です。
所長
ブルースジュニアにEVM12Lを乗せて鳴らした時、スピーカーを変えるだけでここまで音量に差がでるのか…と驚いたことを鮮明に覚えています。
SRO 12とEVM12Lの組み合わせは今のところ不満はなく、満足のいく音で鳴っています。
常時ONで鳴らしているラックエフェクターたちの使い方について
センドリターン内には、以下のラックエフェクターを接続しています。
- dbx 160A Compressor
- Lexicon MPX-1
他にも導入したいラックエフェクターはありますが、必要最低限なものでバランス接続ができる物を選んでいます。
所長
dbx 160A Compressor、Lexicon MPX-1はどのように使っているのか、紹介します!
dbx 160A Compressorの使い方
所長の場合、dbx 160A Compressorはあくまで隠し味程度に使っています。
コンプはかからないようにセッティングし、音圧感と巻き弦〜プレーン弦までバランス良く鳴らすことを目的としています。
アンプだけ、もしくはオーバードライブエフェクターを踏む程度であれば、dbx 160Aでコンプをかけても良い感じです。
ただし、ファズを踏んだ場合だと歪みの質感が変わってしまうこともあり、上記のような効果だけを狙って使っています。
dbx 160AをON/OFFしながらサウンドチェックしてみました
動画ではわかりにくいのですが、体感すると音のパンチ感や空間系の広がり方などに違いが生じます。
所長
わざわざ繋ぐ必要はあるの?と思われる人もいるかもしれません(笑)ただこれも体感していただくと…弾き心地も含めコンプをONにする恩恵はあります!
Lexicon MPX-1の使い方
普段、ラックエフェクターのLexicon MPX-1は常時ONで鳴らしていることがほとんどです。
Lexicon MPX-1は主にリバーブとして常にかけており、所長が鳴らしたいサウンドを再現するために重要なアタッチメントとなっています。
MPX-1は既に生産されておらず、壊れた時は修理しながら使っています。
MPX-1を導入した理由の一つが、リバーブとディレイをパラレルで鳴らせると聞いたためです。
動画でもたまにMPX-1でディレイを設定し鳴らしている時がありますが、リバーブ音と混ざらずに綺麗に鳴ってくれます。
あと通すだけで音が変わりまして、言ってしまえば劣化しているのですが、まろやかで落ち着いたバイパス音になります。
所長
低域の出方なども変わるため、MPX-1のEQを使って補正しています。
他にもコーラスサウンドも素晴らしいなど魅力の詰まったラックエフェクターですが、設定方法がとにかく難しいため、いまだに使いこなせません…
一度、夏の暑さが原因か故障しまして、バックアップ用に急遽チャイナ製のMPX-1を手に入れましたが使っていたUSA製と音は違いました。
USA製のMPX-1のほうが音に落ち着きがあり、リバーブサウンドも広がりがある印象です。
メインのエフェクターボードについて紹介
メインのエフェクターボードは、ロー受けロー出しにモディファイされたペダルで構成されています。
見てのとおり、パッチケーブルがありませんが、ボード裏で直接ペダル同士の基板から配線材で結線しています。
意図としてはジャックを介すことで信号がロスしないようにしているとのこと。
上記のボードに乗っているペダルたち
- EVA電子ファーストスタビライザー
- EVA電子PHC-VIC
- EVA電子ブースター
- EVA電子サウンドミキサー*
- JunDog Heaven’s Vibe(Uni-Vibeクローン)
- Arion SCH-1(コーラス)
- Demeter Tremulator(プロトタイプ/トレモロ)
- Shin’s Music Baby Perfect Volume Lo-IMP
- Eventide H9
- Lunastone Dynamic Delay
- Neunaber Audio Effects Immerse Reverberator
- EVA電子 Kanter
※ミキサー内にはJunDog Heaven’s Vibe、Arion SCH-1、Arion SCH-1が入っています
面白いことにインピーダンスのマッチングが取られたペダルボードは繋ぐと、ロー受けを改造していないアンプでも出音に影響し良い感じに鳴ってくれます。
写真のエフェクターボードは歪みペダルが乗っていませんが、手前に別途繋いでいます。
肝心のサウンドは動画におさめていまして、いろいろペダルを踏んで適当に弾いています(笑)
こちらはハムバッカーギター(Sierra)でチェック
ストラトキャスター(シングルコイル)でチェックした時の動画
所長
解像度、タッチレスポンスなど動画ではなかなか伝わりませんが、体感してもらうと確実にわかります。
ちなみにこのエフェクターボードを繋ぐことで試すペダルの音が変わる場合があるため、歪み(特にファズ系)はHeaven’s VibeはOFFで試すこともあります。
理由としてはユニバイブバッファーを通すことで、低域の出方が扱いやすくなるためであり、BOSS CE-1なども同様です。
では、メインのエフェクターボード外に繋いでいるペダルも、併せて紹介しておきます。
メインシステムで使う頻度が多いエフェクターたち
常時ONではありませんが、使う頻度が高いエフェクターは以下のペダルたちです。
- EHX Deluxe Memory Man
- MYTHOS PEDALS Mjolnir Joey Landreth Edition
- King Tone Guitar Blues Power
- Hudson Broadcast AP2
EHX Deluxe Memory Man
EHX Deluxe Memory Manはショートディレイ気味にかけることが多く、独特な揺らぎ感も気に入っています。
MYTHOS PEDALS Mjolnir Joey Landreth Edition
MYTHOS PEDALS Mjolnir Joey Landreth Editionは、クリーンブースター&補正的に使っているペダルです。
例えば、ファズの後ろに繋ぎ Mjolnirのゲインを上げずにトーンで帯域補正に利用しています。
King Tone Guitar Blues Power
YouTube動画でよく踏んでいる、オーバードライブエフェクターです。
クリーンブースターからクランチサウンド、さらにはファジーなハイゲインサウンドまでカバーしてくれるペダルです。
一台で好きな歪みサウンドはカバーしてくれることもあり、所長は重宝しています。
Hudson Broadcast AP2
Hudson Broadcast APは数年前に発売されたトランス内蔵のエフェクターであり、アリエル・ポーゼンのシグネチャーペダルです。
現在はBroadcast AP2という2チャンネル仕様のモデルを愛用、シリコンとゲルマニウムトランジスタを採用した異なるサウンドを切り替え、もしくは同時に鳴らすことができます。
このAP2でクランチサウンドやリードサウンドを作ることもできますが、採用している理由としてはファズをスタックさせるためです。
いわゆるファズ受けを考えて踏んでいることが多く、音量が出せない環境でもファズを鳴らすために踏んでいます。
所長
動画で鳴らす時はできる限り、最善の状態で鳴らせるよう心がけています。
上記のペダルを繋ぐ時はパッチケーブルが必要でして、ORB J7-PhoneもしくはEvidence Audioのものを使っています。
音は素晴らしいエフェクターボードなのですが、電源が別に必要であり、なおかつ重たいので可搬性は最悪です(笑)
そのため、マグナカートで持ち出しできる簡易システム/エフェクターボードも構築しました。
簡易システム/持ち出し用エフェクターボードについて
簡易システムはメインボードをミニマム化、移動手段が電車などでもマグナカートに乗せて運べる、持ち出し用エフェクターボードであることを条件に組み上げました。
簡易エフェクターボードにおける、ペダルの接続順は以下となります。
- EVA電子HGスタビライザー
- Peterson Strobo Stomp Mini
- Drybell Vibe Machine V2
- Jam Pedals Waterfall Analog Chorus
- EVA電子 Germanium Fuzz
- EVA電子 Hi-Z Outスタビライザー
- Malin D-Type Preamp Pedal(Marchione Edition)
- BOSS FV-500 /Vertex&EVA電子モディファイ
- UAFX Del-Verb
写真にあるスイッチのみのボックスは、EVA電子HGスタビライザーの位相反転機能を、外部からコントロールするラッチタイプスイッチです。
このラッチスイッチは、メルカリ経由でオクダオリジナルさんに製作を依頼しました。
パワーサプライは供給数、音質を考えてStrymon ZUMAを採用、背面に設置。
ZUMAを設置できる専用のアタッチメントもありますが、底上げすることで対応できそうだったため、こまほケーブルさんに底上げブロックを作ってもらいました。
使用した3Mデュアルロックファスナーは固定力もありますし、片側が一般的なベルクロでも固定できるので便利です。
あとスペースの関係上、EVA電子のHi-Z Outスタビライザーも背面に設置しています。
簡易エフェクターボードにおいて、主軸となっているのがMalin D-Type Preampであり、リターン挿しを基本で考えていますがアンプインプットの手前に繋いでも使えます。
EVA電子のペダルたちはGermanium Fuzzを除き、インピーダンスを合わせる目的とバッファーとして活用しています。
文字で書きにくいのですがMalin D-Type Preampも直接、リターンに繋ぐよりもインピーダンスを合わせたほうが結果、出音が良かったためです。
では、簡易エフェクターボードをQuilter 202のリターン挿し、Celestion G12H-75で鳴らした動画を貼っておきます。
基本のサウンドはMalin D-Type Preampで作れますし、揺れものはDry Bell Vibe Machine(ヴィブラート、フェイザー的に使用)とJAM Pedals Watarfall(コーラス)で事足ります。
リバーブ/ディレイはDel-Verbを採用している理由として、ヘッドルームに余裕があるのとメインシステムで鳴らしている、ラックエフェクターのようなサウンドが得られたからです。
コンパクトサイズのペダルでありながら、どっしり低域からしっかりかかるリバーブサウンドが鳴らせるのは正直、驚きました。
動画を撮った時点では採用していなかったのですが、EVA電子のGermanium Fuzzはファズとしてではなく、Malin AmpプリアンプのクリーンとODチャンネルにゲインを足すイメージで活用しています。
例えば、クリーンチャンネルの時に踏むことで、クランチサウンドが作れるようなセッティングですね。
あとは簡易エフェクターボードの手前にワウがあれば十分なのですが、ファズを使いたい時はボード外に繋ぎます。
所長
Organic Sound Orga Face(ファズフェイス)、あとはDizzy Tone系などなど気分でファズを選んでいます。
簡易ボードに乗っているペダルはこちらの記事で紹介しています
ペダルボードは奥行きのあるサイズ、背面にパワーサプライやペダルを配置したかったので高さもある、Pedal Tratn NOVO 18を採用しています。
created by Rinker
¥18,590
(2025/01/27 12:20:16時点 楽天市場調べ-詳細)
パッチケーブルはEvidence Audioのものを使っていましたが、現在はReanの金メッキプラグとBelden 9778を組み合わせた自作ケーブルです。
Reanのプラグはサウンドハウスなら一個300円程度で手に入るものの、問題なく使える印象でした。
簡易システム組み合わせるアンプは、Quilter 202もしくはAviator CUBです。
Quilter 202を持ち出す時のキャビネットはQuilterの専用キャビネット、もしくはSonic Boomのものであり、いずれも12インチ一発です。
現状、QuilterキャビにはCelestion G12H-75、Sonic BoomキャビにはエレボイのEVM12Sをのせています。
所長
Quilter 202は200Wのアンプなので、耐入力を考えるとサウンド面も併せてEVM12Sで鳴らすほうが本領を発揮できます。
可能である限り、Quilter 202とSonic Boomキャビネットを持ち出したいと考えています。
ただし、スタジオやライブハウスに置いてある、JC-120といったアンプでも好きな音が鳴らせるエフェクターボードに仕上がりました。
使用しているギターケーブル(シールド)について
使用しているギターケーブル(シールド)は、以下の物です。
- ORB J7-Phone Pro
- ORB CS216 Phone Pro
- Custom Made Belden 8412 Cable(by @kazunyan_gt)
ORBのケーブルは所長としては加工感が少なく出てほしい帯域がなってくれることから、かれこれ十数年前から愛用しています。
音はこちらの動画で比較しています
所長
高価なケーブルなので中古で買ったり友人から譲ってもらったりと、コツコツ揃えました(笑)
ORBのケーブルは耐久性も高く、過去に一度だけ断線しかけたぐらいで信頼できるケーブルです。
Custom Made Belden 8412 Cableはプロギタリストで友人でもある、 @kazunyan_gtさんに製作してもらったものです。
ORBのCS216に立体感とブリリアントさをプラスしたような出音で、気に入っています。
所長の過去に組んだエフェクターボードに関する情報は別記事で紹介していますので、併せてご覧になってみてください。
所長
最後までご覧いただきありがとうございました!