ナチュラルなサウンドで評価の高かったDiamond Pedals Compressor CPR-1の後継機種、COMP/EQをレビューします!
Diamond Pedals CPR-1といえば、ジョニー・マー氏が長年愛用してきたコンプエフェクターとしても知られます。
しかし残念ながらDiamond Pedalsは生産終了してしまいましたが今回、COMP/EQを含めた5機種がバージョンアップし発売されました。
Diamond Pedals COMP/EQはベース用もありますが、今回試したのはギター用のものです。
コンプエフェクターとしては光学式タイプであり、DemeterやPRSから発売されたペダルと同じ部類に入ります。
光学式タイプのコンプは自然なかかり具合と、音に艶感を付与するタイプといわれています。
このDiamond Pedals COMP/EQはどうなのか、紹介していきます!
所長もDiamond Pedalsは知っていたものの、初めて弾くペダル。名機と呼ばれるコンプレッサーエフェクターはどれほどのものか、弾くのが楽しみでした。
ミッドレンジコントロールの追加と2種類のAttackサウンドが選択できるようになった
バージョンアップして再販されたDiamond Pedals COMP/EQは、従来の独自機能であるTILTツマミ以外にも以下の機能が追加されました。
- MIDSツマミ:800Hz周辺を±10dBのブースト/カット
- Attackトグルスイッチ:2種類のアタックレスポンスを選択
MIDSツマミは中域のブーストとカットが可能であり、中域に厚みのあるサウンドからミッドカットしたサウンドまでコントロールが可能。
Attackトグルスイッチはアタッキングレスポンスに優れたサウンドと、スムーズでマイルドなサウンドを切り替えできます。
TILTスイッチは800Hz周辺の中域は動かさず、右に回すとハイブースト/ローカット、左に回すとハイカット/ローブーストができます。
言葉だけで見ると、扱いにくそうな印象も持たれそうですが、実に使いやすいシーソータイプにコントロールです。
電池は使えず外部電源のみ、センターマイナス9Vで駆動します。
18Vでも駆動は可能ですが、9Vで動かした方がコンプペダルとしては良い印象でした。
噂とおりのナチュラルコンプサウンド!ゲインブースターしても使える
Diamond Pedals COMP/EQ、噂とおりのナチュラルなサウンドであり、いかにもコンプレッションがかかるタイプとは違います。
もちろん、COMPをMAXにすればコンプレッションはかかりますが、いわゆるパコパコサウンドにはなりません。
他にも所長がコンプエフェクターに求める、音圧感や各弦のバランスを取るようなイメージでも使えました
適度なコンプレッションとハリのあるサウンドが得られるため、プリアンプとして使うのも一つの手段でしょうね。
Diamond Pedals COMP/EQ、所長の環境でもクリーンサウンドとゲインブースターとして鳴らしてみました。
アンプはソリッドステートアンプであるQuilter AVIATOR CUBのBlackface MODE、ギターはスズカギターのTierraです。
TILTとMIDSの調整次第ではコンプエフェクターらしい音も作れますが、ナチュラルなコンプサウンドゆえ、エフェクトをONにした時の変化も少ないことがわかります。
Diamond Pedals COMP/EQであれば、ツマミとトグルスイッチのセッティング次第で、多彩な音作りができます。
例えば、COMPをMAXにしAttackトグルスイッチを下にして鳴らせるサウンドは、伸びやかで温かみがあり気持ちよく弾けました!
基本セッティングとして、LEVEL以外は12時でAttackトグルスイッチは上にして鳴らし、好みのポイントを探るとよいでしょうね。
LEVELはCOMPツマミのセッティングによるため、適宜調整してあげるとよいです。
Diamond Pedals COMP/EQはコンプエフェクターとしてだけでなく、ゲインブースターとしても使えます。
動画後半でも歪みエフェクターの手前にDiamond Pedals COMP/EQを繋いでチェックしています。
各ツマミとAttackトグルスイッチの設定でゲインアップ、サスティンの付与をしつつブーストできました。
一点、気になったのはフッとスイッチがソフトタイプで踏みやすく良いのですが、エフェクトON/OFFの時にややシームレスさに欠けると感じたところです。
フットスイッチを踏むタイミング次第で解消はできるため、慣れ次第ではありますね。
使い勝手も良いので初めてのコンプエフェクターにも最適
派手なコンプサウンドを望まなければ、セッティングも容易で使い勝手も良いため、初めてのコンプエフェクターにも最適なペダルといえます。
一台持っておけば、コンプエフェクターとしてだけでなく、使い所が多いペダルですね。
使い方次第でプレーン弦の音を太くする、単音弾きの音をもっと前に出したい、厚みのあるサウンドまで作れますしブースターとしても使えるなど活躍の場は多いでしょう。
今回のニューバージョンから追加されたMIDSツマミ、Attackトグルスイッチも使えますので、CPR-1をお持ちの方にも試してみてほしいモデルです。
「コンプでごまかすな!使わなくても鳴らせるようになれ!」と昔、いわれたこともありますが、音色を含め音作りに活用したほうが楽しいです(笑)
派手な…といいますか、いかにもコンプサウンドがほしければ、MXRのダイナコンプあたりと比べてみると面白いですね!
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