毎年恒例、魔法の箱研究所 所長が2023年にゲットして良かったエフェクター他、機材を紹介します。
魔法の箱研究所
2023年マイベストギア
2023年はより洗練された機材や、長年ほしかったギターなど手に入れることができた年でした。
その中から所長がコレだ!と感じた機材を厳選して紹介していきます。
2023年マイベストギア!手に入れて良かったエフェクターやギター
2023年、手に入れて良かったマイベストギアは以下の物です。
- Keeley Super AT Mod Overdrive
- Paul Reed Smith(PRS) Mary Cries
- Strymon Ultra violet
- JDM Pedals Limited Elektrika OC45 Edition Germanium Fuzz
- JAM Pedals Waterfall
- Strymon Zuma
- SuzukaGuitarDesign Sierra L13
オーバードライブにファズ、揺れ物系にパワーサプライ、そしてギターたちです。
基本的にエフェクターボードを組む時に活用できる機材たちで、2023年に発売された機材が大部分を締める珍しい年となりました。
Keeley Super AT Mod Overdrive レビュー
オーバードライブエフェクターはここ数年、King Tone Guitar Blues Powerが一強だったのですが、そこに割って入ってきたのがKeeley Super AT Mod Overdriveです。
Keeley Super AT Mod OverdriveはAndy Timmons氏のシグネチャーモデルとして、2023年に発売されたペダルです。
このKeeley Super AT Mod Overdriveは、Andy Timmons氏が長年愛用している、KeeleyがモディファイしたBD-2 Phat Tubeを元に開発されたペダルです。
PhatモードがPhat Tubeサウンド、さらにATモードが追加されており両モード共に使えます。
ブースターからクランチペダル、ファジーなドライブサウンドまで幅広いドライブサウンドをカバーしてくれます。
例えば、DriveとToneツマミをMAXに上げて鳴らすとこんな感じです。
さらにBD-2がベースとなっていることもあり、ギターボリュームやピッキングに対する追従性もよく、プリアンプ的な使い方もできます。
Super AT Mod Overdriveはサイズ面も小さいことで、イメージしていたエフェクターボードも組めました。
シグネチャーモデルですが万人に、特にBOSS BD-2が好きな人にはおすすめしたいオーバードライブエフェクターです。
残念ながら国内分は売り切れで見かけないので、Reverb.comで探した方がよいですね。
JDM Pedals Limited Elektrika OC45 Edition Germanium Fuzz レビュー
友人の紹介で知ったJDM Pedals Elektrika Fuzz、さらにビルダーであるJoe氏を紹介してもらい手に入れたのが、限定仕様のElektrika OC45 Edition Germanium Fuzzです。
通常版のレビューをビルダーであるJoe氏が見てくれて、レビューもお願いしてくれました。
このElektrika、Tone Bender MK1とZonk Machineをモチーフに作られたファズペダルであり、ToneやGateなど独自の仕様が採用されています。
通常版と異なるのはOC45を採用したトランジスタのみですが、音は明らかに違いました。
Tone Bender MK1とZonk Machine、各モードは筐体真ん中のミニスイッチで切り替えします。
さらにToneとGateのツマミを調整することで、ゲーティーからスムーズなファズサウンドまで鳴らすことが可能です。
セッティング次第ではギターボリュームでクランチ〜ファズまで鳴らすことができますね。
所長はファズとしてはもちろん、歪みエフェクターのブースターとしても使用しています。
筐体がいわゆる普通のエフェクターサイズであるため、ややこじんまりした音であるものの、サウンドバリエーションからエフェクターボードに入れています。
ビルダーのJoe氏がとにかく良い人で、YouTubeの動画にコメントや公式サイトで紹介してくれています。
Paul Reed Smith(PRS) Mary Cries レビュー
2023年は所長にとって、Diamond Pedals COMP/EQなどコンパクトエフェクタータイプのコンプレッサーペダルを、試す機会が多い年でもありました。
最終的にエフェクターボードに採用したのが、Paul Reed Smith(PRS) Mary Criesです。
PRSのMary Criesはご覧の通り、ツマミは2個だけとシンプルな仕様でありながら、所長が求めるコンプサウンドが作れました。
ナチュラルなコンプサウンドでエフェクトをONにすると、ツヤとハリ感を付与してくれるだけでなく、ギターボリュームを絞った時も音が引っ込みにくくなります。
コンプペダルとしてはもちろん、Compressionツマミをゼロに設定しOutput Gainを上げるとクリーンブースターペダルとしても使えます。
ブースターとして使う場合もCompressionツマミを上げていくと、ゲインブースターとしても使えます。
所長はメインシステムでアンプのセンドリターン内にdbxのコンプを繋いでいますが、同じような使い方をしたい狙いもありまして。
狙いとしては空間系や残響系のかかり方を明瞭に、全体的に音像が前に出てくるようにしたかった。
結果としてPRSのMary Criesをエフェクターボード内の後段側、ディレイエフェクター(Keeley HALO)の手前に繋ぐことで狙い通りのサウンドが得られました。
コンプを導入してみたい、コンプレッサーエフェクターってツマミがたくさんあってわかりにくい人にもおすすめです。
Strymon Ultra Violet レビュー
Strymon Ultra Violetは、2023年秋に販売されたユニバイブ系エフェクターです。
はじめは購入を悩んでいましたが、公式サイトの動画を見て買わずにはいられませんでした。
ユニバイブ系エフェクターは数多く存在しますが、デジタルでありながらサウンドの再現性は驚きました。
ドクンドクンと脈打つ感じは弱い印象を持たれる人もいる可能性がありますが、所長としては合格点でした。
Ultra VioletはVOLUMEのツマミが秀逸でして、エフェクトをONにした時の音量低下も解消できます。
さらに各モード(Vibrato /blend /chorus)を切り替えた時の、音量差も少ないのも良いです。
所長としてはユニバイブサウンドだけでなく、blendモードでフェイザー風に使うのも気に入っています。
音色もプリセットできるなど、デジタルエフェクターの利点ですね。
バイパス音もデジタル特有の音痩せも感じませんし、トゥルーバイパスとバッファードバイパスも選択できます。
バッファードバイパスにすると、いわゆるユニバイブを通した時のプリアンプ効果も得られたのも驚きでした。
例えば、前段でファズを踏んだ時に低域の暴れをまとめてくれるような効果も得られます。
バッファードモードは期待していなかったので、総合的に見てもよく出来たモデルに感じました。
ちなみに友人にも紹介しましたが、何人かは気に入って購入していました。
JAM Pedals Waterfall レビュー
コーラス好きな友人から教えてもらったアナログコーラスエフェクター、JAM Pedals Waterfallですが所長もハマりました。
アナログコーラスといえば、所長はBOSSやArionが好きで所有しているものの、Waterfallはエフェクターボードに入れたいと思えたペダルでした。
アナログコーラスらしいサウンドだけでなく、エフェクトON/OFFした時に音が繋がる感じも魅力です。
クリーンサウンドだけでなく、歪ませた状態で踏んでも心地よいコーラスサウンドが鳴らせるので重宝しています。
ただ、手に入れてから気に入って使っていましたがある日突然、調子が悪くなってしまいまして。
残念すぎる気持ちがいっぱいでX(旧Twitter)でつぶやいたところ、譲ってくださるとお話をいただきました。
本当に嬉しかった、感謝の気持ちでいっぱい、ありがとうございました。
Strymon Zuma レビュー
Strymon Zumaはスペック的に魅力でしたが国内販売がなく、手に入れる機会がなかったパワーサプライでした。
StrymonのパワーサプライはOjaiを愛用してきました所長でしたが、Zumaシリーズは音が違うと聞きまして。
新しくエフェクターボードを組みたかったこともあり、海外から手に入れました。
パワーサプライとしてのスペックは最高峰、500mAで9個の供給ができる上に内2つは9V・12V・18Vの電圧調整が可能です。
電源ケーブルはインレットタイプであるため、お好みのケーブルでサウンドチューニングもできます。
気になっていたサウンドですが、Voodoo Lab Pedal Power2やOjaiと比較してみました。
比較はエフェクターボードに組み込み、各エフェクターを鳴らしてみました。
Zumaのほうが空間系や残響系では音のクリアさ、全体的に力強いサウンドに感じまれますね。
同ブランドのOjaiと比較しても、やはりPedal Power2で感じたような印象を受けます。
ただし、鳴らすエフェクターによって相性や好き嫌いがあるため、良し悪しではないですね。
Zumaは予定通り、新しく組んだエフェクターボードに採用しました。
エフェクターボード外に繋ぐペダルにも電源供給ができるようになり、Zuma一台で電源問題が解決しました。
海外から購入する場合、為替相場によりますがReverb.comにあるGuitars Rebellionなら送料無料38,000円ぐらいで買えます。
電源ケーブルはEU仕様であるため、別途用意が必要ですが安く買えるので欲しい人はチェックされてみてください。
紹介したエフェクターボードは、ペダルを嵩上げできるアクセサリー、ペダあげ君のおかげで組めました。
友人経由で知り楽器奏庫で買ってきてもらった、ペダあげ君が絶妙な仕様でした。
ペダあげ君
— 魔法の箱研究所 (@efmaniac) October 26, 2023
中の空洞にケーブル通せるし、DCケーブルもまとめられる
これ、何気に嬉しい
良いかはケースバイケースとして#ペダあげ君#ペダあげくん#あると便利 pic.twitter.com/rb8zK2ARWh
他にも嵩上げできるアクセサリーは存在しますが、安定性や軽量さでいっても一歩抜き出ていました。
最後のマイベストギアはここ数年、ずっと欲しかった仕様のギターとなります。
SuzukaGuitarDesign Sierra L13 レビュー
数年前から欲しかった2ハム(HH)のストラトタイプギターでしたが、ようやく手に入れることができました。
手に入れたのは、SuzukaGuitarDesign Sierra L13です。
実は昨年、SuzukaGuitarDesignのギターはTierraといったモデルを手に入れましたが、購入する前からSierraは気になっていました。
購入後、スズカギターデザインさんの工房に伺った時、営業用のサンプル品を製作の話となりカラーを相談されましたので、既存カラーにない青系のカラーでお願いしました。
その後、たまたま工房に伺った時に製作途中の物を見せてもらいましたが、色味からひっそり購入の意思は固めていました(笑)
完成した後は、松本市立博物館の開館記念特別展に出展されていたため、触ることができませんでした。
ようやく出展が終わり、年末にさしかかる12月に触ることができました。
見た目はもう文句なし、生鳴りも良くTierra同様にスズカギターデザインのサウンドを感じられました。
結果、Sierraは試奏しにいった日にお持ち帰りしました。
肝心のSierraサウンド、アンプはRoland JC-40で鳴らすとこんな感じです。
ミニスイッチはタップ(コイルスプリット)できるため、シングルコイルサウンドも鳴らせます。
タップでもペラペラなサウンドにならず、どのポジションでも使える一本で大満足です。
重さも3kgはないと思われるため、今後は持ち出す機会が増えますね。
以上、2023年を振り返った所長のマイベストギアでした!
2023年は以前に愛用していたエフェクターも買い戻した
2023年は新しいエフェクターだけでなく、以前に愛用していた機材を買い戻した年でした。
- PMP BUF E945
- DAMAGE CONTROL Glass Nexus
- JHS Pedals BOSS BD-2 Blu-Drive
PMP BUF E945、だいぶんと昔に愛用していたものでしたが、新しくエフェクターボードを組む時に必要性を感じ手に入れました。
所長は後段ブースター、チューナーアウト、エフェクトループ内に音痩せしやすいペダルを入れています。
バッファーもなかなかに強力で、パンチのあるサウンドになるのも気に入っています。
DAMAGE CONTROL Glass Nexusもかつては、エフェクターボードの中核として活躍してくれていたペダルでした。
Glass Nexusは一台でモジュレーション系はカバー、ディレイとリバーブも鳴らせる優秀なペダルです。
いつかまた手に入れたかったのですが、中古がなく諦めていたところ、友人が中古を探してくれて即買いしました。
久々に弾きましたが当時、気に入って使っていた理由を再確認できてよかったです。
ただ、調子が悪くなりリペアショップで修理中でして、以前に使っていた時にライブ本番直前で壊れた苦い思い出がフラッシュバックしました(笑)
JHS Pedals BOSS BD-2 Blu-Driveは、「また弾きたい」とXでつぶやいたところ、譲ってくださるとお話をいただきました。
当時、手に入れた時にレビューしましたが、その時の印象と概ね変わらなかったので安心しました。
Blu Drive、やはりミニスイッチでモードを切り替えることで鳴らせるファズサウンドが面白かったですね。
以前に愛用していた機材を弾き直してみるのも良い経験だと、2023年はあらためて実感しました。
2023年もレビューのご依頼を数件いただきました。以下、紹介していきます!
レビュー依頼を受け紹介したエフェクターたち
2023年もレビューご依頼くださった方々、ありがとうございました。
レビュー記事、動画は以下のテキストリンクからご覧ください。
- Great Eastern FX Design-A-Drive
- Mythos Pedals CESTUS Treble Booster
- Mythos Pedals Positron
- Cornerstone IMPERIUM
- Bob Burt Overdrive & Low Gain Overdrive
- Diamond Pedals COMP/EQ
- T.Hama Guitar Works Revelation ODS
- JDM Pedals Elektrika Germanium Fuzz
- UMA SOUND WORKS Blaze
他にもまだ弾いたペダルはありますが、記事やYouTubeではなくXでシェアしています。
レビューのご依頼は、来年も引き続き受け付けておりますので、よろしくお願いいたします。
2023年を振り返って
2023年を振り返りますとマイベストギアにピックアップした機材他、必要な物がさらに揃った一年でした。
そして、友人たちの協力もあり沢山の機材を触らせてもらいました。
大阪を出てから楽器店に行く機会が激減した中、本当に有難いことで感謝しています。
レビューはYouTubeで動画レビューすることが多くなり、当サイトで紹介する機会が減ってしまったことは反省しています。
友人たちが当研究所にも訪問してくれたこともあり、楽しい1年となりました。
東京に伺った際は、以前からお会いしたかった方々に会えたのも嬉しかったです。
X(旧Twitter)でフォロワー数が1万人を超えたのも嬉しい出来事でした。
マニアックな機材サイトで1万人は無理や!と言われたこともありましたが、折れずに情報を発信し続けて報われました。
最後に今年一年、支えてくださったすべての人に感謝です。
来年も魔法の箱研究所、よろしくお願いいたします。
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