「LINE6 M9 Stompbox Modeler」
ストンプタイプマルチエフェクター、
エフェクターレビューをおおくりいたします^^
ペダルレビュー
「Line6 M9」は同メーカーの、
「DM4」「DL4」「FM4」「MM4」「Verbzilla」
を一台にまとめたマルチエフェクターです。
さらにチューナー、ルーパーも搭載していると、
至れり尽くせりなペダルですね。
ただし、一台にまとめたとはいえ、
「M9」では各エフェクトの音質は変わっており、
全体的にクリアなサウンドに仕上がっている
といった印象で、
全体的にハイファイ寄りなサウンドに感じます。
この点は「DL4」などの、
「あの音が良かった」人にはちょっと…違和感を感じるかも、、
実は僕も…そんな音の違いから、
今までは「M9」を敬遠してきた一人でした^^;
しかし先日、友人の所有する、
「M5」をスタジオで鳴らした時にそんな印象が一変!
「おっ!結構使える音かも!」と思わされ、
再び「Line6 M9」に興味が沸いたわけです。
サウンドレビュー
実際に使ってみると全般的に使えるサウンドです。
そして意外だったのが、
歪み系のエフェクトも結構使えるな、と。
中でも僕は「Tube Drive」「Octave Fuzz」
「Sub Octave Fuzz」が好きな感じでしたね^^
特に「Tube Drive」は、
ボリュームにもリニアに反応しますので、
手元でクリーンにもなります。
あと「Sub Octave Fuzz」は↓
こちらが元ネタですが、
「M9」の場合、普通のファズとしても使えます♪
ですので「M9」だけでスタジオ入りする時、
歪みは「Tube Drive」と「Sub Octave Fuzz」を使っています^^
あと「OverDrive」で、
メインの歪みを後段でブーストさせてもよかったですね^^
エフェクターの醍醐味!飛び道具系サウンドがたまらない
やっぱり一番の魅力は、
「FM4」系のエフェクト群ですよね!
「シンセ系」「ランダムアルペジエーター」は
個人的にも大好きです^^
ただ、音は「FM4」のほうが「生々しさ」
「太さ」などは勝っていると感じます…
でも「DL4」はもちろん、
「MM4」なども1台でカバーしているのは魅力的ですよね^^
要するに、
サウンドクオリティーより、
サウンドバリエーションと実用性の高さ
これが「M9」を選ぶポイントじゃないかな?
と僕は思います(^^)
それとこの「M9」、
ベースにも使うことができますね♪
友人のベーシストも使っていますが、
なんら問題なく使っています^^
使い方がカンタン!操作性は抜群
このLine6 M9、使い方・操作性は、
マルチエフェクターの中でも簡単な部類に入るかと。
特に「モメンタリーシーンモード」なら、
マニュアルがなくてもほぼ操作可能、使えちゃいます♪
「モメンタリーシーンモード」とは筐体のスイッチのうち「タップ」スイッチ以外、6つのフットスイッチにエフェクトを振り分け、コンパクトエフェクターのように踏み分けることができるモードです。
同時に使用できるエフェクトは3つまで。
上画像の赤枠の部分、
フットスイッチに割り当てられたエフェクトを3つ、
同時に使用することができます。
青枠は「エフェクトユニット」で、
この「エフェクトユニット」は3つ用意されており、
片方をONにすると、もう片方はOFFになります。
同時に使用できない部分ですね、、
ただ1アクションで、
エフェクトの切り替えができますので、
使い方次第(異なる歪みを切り替え等)では便利かも。
それと初歩的な部分ですが、
使いたいエフェクトとフットスイッチの割り当ては
考えたほうが良いです!
デフォルトだと画像の赤矢印に沿った方向順、
「FX1UNIT」→「FX2UNIT」→「FX3UNIT」
といった、左からエフェクトが並びます。
例えば左から、
フットスイッチへのエフェクトの割り当てを、
「ディレイ」「ディレイ」「ディストーション」とした場合。
エフェクトの並び順としては、
「ディストーション」の前に「ディレイ×2」が配置されます。
僕はディレイを結構使うので、
踏みやすい左端に「ディレイ」を割り当てたいと思っていました。
いわゆるエフェクトの並び順は、
「ディストーション」→「ディレイ」としたいわけで、、
でもこういった場合でも、
エフェクトの並び順は本体のセットアップモードで、
「FX3UNIT」→「FX2UNIT」→「FX1UNIT」と、
並び順を変える事は可能(ルーティング設定)です^^
あと「ラッチシーンモード」というものがあります。
この「ラッチシーンモード」なら、
複数のエフェクトを設定し「シーン」に保存、
それを各フットスイッチに割り当てて、呼び出せるモードです。
「シーン」とは何か?ですが、いわゆる「パッチ」みたいなものです。
ただ、この「ラッチシーンモード」、
ちょっと設定が面倒かも、、
僕は「ZOOM G3」や「MS-50G」のほうが使いやすかったです^^;
「ZOOM G3」と比較
同様のマルチエフェクターといえば、
コストパフォーマンスの高さが魅力の、
「ZOOM G3」が挙げられます。
「G3」の場合、1つのチャンネルで、
最大エフェクトを6つまで同時使用可能ですし、
ディスプレイで表示されるので、設定もしやすいです^^
エフェクトの同時使用に関しても、
- 「M9」はエフェクトの同時使用3個×6パターン
- 「G3」はエフェクトの同時使用6個×10パターン
この点では「G3」のほうが、
優位性があるといえるでしょう。
またサウンドクオリティもなかなかのもので、
「M9は高いなぁ、、」という場合であれば、「G3」だと思います^^
ただ、パターンの切り替えに関しては、
「M9」の場合、フットスイッチでバンクアップや
バンクダウンといったアクションが不要のため、
パターンの呼び出しはしやすいです。
ですので、ライブで使うなら、
「M9」のほうが操作はしやすいかもしれません^^
あと、エフェクトサウンドに関しても、
詳細な設定ができますし、フィルター系、
モジュレーション系に関しては、「M9」のほうが多彩です。
バイパス音について
バイパス音に関しては、
「TRUE BYP」と「DSP BYP」が選べます。
「TRUE BYP」は全てのエフェクトOFFなら、
トゥルーバイパス状態になります、
ディレイなどをOFFにした時に残響音は残りません。
残響音を残したければ、
「DSP BYP」を選べばOKですが、
そこまで嫌な音やせを感じることはありません。
おそらく「DSP BYP」でも、
「DL4」などに比べたら良くなっている気がします。
僕の場合は最近、
「MS-50G」を繋いでいたので、
そこまで気になりませんでした^^
エフェクトの視認性について
「M9」ですが、視認性も高さも抜群です!
- 緑色・・・ディレイ系(DL4)
- 青色・・・モジュレーション系(MM4)
- 紫色・・・フィルター系(FM4)
- 黄色・・・ディストーション系(DM4)
- 橙色・・・リバーブ系(Verbzilla)
暗闇でもフットスイッチの位置、
また、LEDの色で割り当てられたエフェクトがわかります♪
そしてエフェクトをONにすると、
画像左下の緑LEDと右上の紫LEDのように、LEDの明るさが強くなります。
ちなみ設定を変えれば、
一般的なエフェクターのように、
エフェクトをONにしている部分だけLEDを点灯させることもできます。
お好みで変更してください(笑)
「GATE」機能がなかなか使える!
個人的に「良いな」と思ったのが、
エフェクトモデルと別に「ノイズゲート」が使える点です。
これは「グローバルノイズゲート」
と呼ばれるもので、全てのエフェクトに対し、
ノイズゲートが作動するといったものです。
このノイズゲート、極端に設定しなければ、
割とナチュラルなニュアンスを残したまま、ノイズを除去できます。
特に出音に影響しないようであれば、
利用したほうが良いと思います^^
デフォルトでは「OFF」なので、使用する場合は、本体のセットアップモードで「ON」にする必要があります。
ルーパーモードについて
ルーパーモードは相変わらず使いやすいですね♪
使ってみるとわかりますが…
ルーパーの出力レベルは、
セットアップモードで少し下げておいたほうがよいかも^^;
それとエフェクトも自在にかけることができます^^
まとめ
「M9」は昨今のマルチエフェクターのように、
アンプモデリングは入っていません。
コンパクトエフェクターを、
拡張させたような認識で使えます^^
僕もそうですが、
空間系・残響系・飛び道具系をまとめて使いたいな、
そういった人にはこの「M9」は良いかも。
また、音が気に入らない場合でも、
その場でセッティングも簡単に変えれるので、
ライブなどでも臨機応変に対応できると思いますよ♪
ちなみに僕のエフェクターボード、
「Pedaltratin mini」でもこんな感じで何とか納まりました^^;
発売して数年が経ちますが、
「M9」の利便性を超えるものは、なかなか「ない」ように思います。
当面はこの「M9」にお世話になりそうです^^
ちなみにM9といえば、、
専用アダプターが重いのが難点ですよね^^;
M9を専用アダプター以外で動かせないものか?
電源に関する記事もアップしました!興味のある方は是非、ご覧ください^^
コメント
先程コメントさせていただいた者です。
つまみの一つが押せるようになっていて、それでエフェクト群を切り替えられることが解りました。
お騒がせして失礼致しました。
すみません、レスが遅れて…解決したのであればよかったです!