サウンドレビュー
この「VFE Pedals Alpha Dog」、
オペアンプに「LM308」を採用したペダルとのこと。
「LM308」といえば、
そう、「PROCO RAT」ですよね。
でも「RAT」です、
といったドンズバ「RAT」だけの音を狙っている、
そういったペダルではないですね。
非常に幅広い音作りが可能です。
で、この「Alpha Dog」ですが、
色々なバージョンがあるみたいです。
ネットでよく見かけるもの↓
コントロール部が異なります。
僕が弾いたものは、
最新の「バージョン2」みたいです。
僕が弾いた「VFE Pedals Alpha Dog」は、
「Soft」「Hard」のコントロールがスイッチではありませんでした。
「Soft」「Hard」をツマミで可変できるものでした。
スイッチタイプのものは弾いたことがありませんが、
微妙なセッティングがしやすいとは思いますね。
ちなみにスイッチタイプのものには、
こういったタイプのものもあるみたいですね^^
各種コントロールについて
まず「Soft」「Hard」ですが、
どうもクリッピングの切り替えみたいですね。
メーカーHPを見てみると、
「Soft」
Controls the compression & character
in the soft clipping stage.
G = single germanium diode,
M = asymmetrical mosfet.
「Hard」
Controls the compression & character
in the hard clipping stage.
V = vintage Rat diodes,
T = twin stacked diodes.
とあります。
確かに触ってみた印象だと、
コンプレッション感や歪みのキャラクターを変わります。
特に「Hard」のほうはその変化が大きく、
右に回しきって「Gain」をフルにすると・・・
ファズっぽい音にもなります。
この感じ、歪み方、確かに「RAT」っぽい、
モダンでない古臭いディストーションサウンドです(笑)
それと「FAT」ですがこれは、
Add up to 6dB full range boost, a
nd contours the low frequency
response of the gain stage.
とあります。
6dBのブーストとありますが、
音量は・・・結構大きくなります(笑)
でもこの「FAT」のツマミ、
音量だけでなく、出音も太くなります。
上げ目にしたほうが良いですね^^
あとのコントロール、
「FILTER」「GAIN」「LEVEL」の効きは、
「Soft」「Hard」「FAT」の位置で、
かなり変わります^^;
「FILTER」はトーン、「GAIN」は歪み量、
「LEVEL」はアウトプットレベルです。
ゲインレンジについて
まずはゲインレンジ、これは非常に広いです^^
ローゲインなセッティングでもいい感じですね^^
「Gain」「FAT」「Hard」を右いっぱいに回すと、
ファズっぽいディストーションサウンドにもなります。
でもモダンディストーション、
ハイゲインディストーションといった感じ、
ではありません^^;
あくまでもヴィンテージ、
オールドディストーションといった感じでしょうか(^^)
「Blues King」もそうでしたが、
とにかく「VFE」のペダルは懐の広さを感じますね。
あ、あと結構アンプライクなニュアンスもあります。
「RAT」って、
ボリュームへの反応性は良いペダルですが、
どちらかというとエフェクターっぽい部類の
ペダルだと思うんですよ。
でもこの「Alpha Dog」、
エフェクター臭さがあまり感じないんですよ。
JC-120との相性について
JC-120でもいい感じに歪みます。
音の芯も太くなりますし、
JC-120特有の音の硬さも軽減してくれます。
ただ個人的には・・・
「ちょっとこもりがち」な音かな?
と思いました^^;
スコーン!と抜けるエッジの効いた明るい音、
というよりは、ファットでダークなニュアンスな音、
そんなキャラクターが特徴です^^
ツマミは多いですが、使えるポイントは多いです。
こういったタイプのペダルを1台持っていると、
何かと便利だと思いますよ♪
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