「MXR Distortion+」は発売当時、
先日レビューした「Phase90」「Dyna Comp」と合わせ、
「三種の神器」
と呼ばれていた、なんて話を聞いたことがあります^^
有名なところだとランディ・ローズや、
ラリー・カールトンの使用でも知られていますね。
いまだに愛用されている人が多い、
エフェクターの一つではないでしょうか^^
ペダルレビュー
僕が所有していたものですが、
MXR期のもの、初期ジムダンロップのもの、
そして現行品のものを持っていたことがありました。
コントロールは見ての通り、
非常にシンプル。
- 「Output」=音量レベル、
- 「Distortion」=ゲイン調整
歪みの深さですが、
ハムバッカー系のギターなら、
ゲインは足りるかもですが…
ハイゲインディストーションは期待できませんね^^;
特にストラトなど、
シングルコイルピックアップだと、
歪みが足りない人もいるかもしれませんね…
サウンドレビュー
僕も一時期、
好きで使っていたことがありました。
マルチエフェクターに搭載される、
モデリングでも「Distortion+」を選んでることもありましたね(笑)
使い方としては、
メインの歪みとしても使えますし、
ブースターにも使うことも可能ですね。
基本的に粗めのディストーションサウンドですが、
歪みの深さ、音量、音は生産されていた時期によって違います。
これは同ブランドの「Phase90」よりも顕著にわかりますね。
ディストーションプラスを年代(生産時期)別にレビュー!
個体差がありますので一例ですが、
年代によっての音の違いを比較した時の印象はこんな感じ。
僕が弾いた個体は最も古いもので73年製。
他は74年製(BUD BOX期)や75年製ですが、このわずか1年の間で音が結構に違います…
詳しくはの後ほど紹介しますが…なかなかに個体差を感じます汗
とはいえ、明らかにこの時期のものは個性があり、非常に魅力的なサウンドがする個体もあります。
ディストーションというほど歪みませんが、
適度に荒々しさがあるマイルドでファットな音。
個体差なのか、マイルド過ぎてスムーズなサウンドな個体もあります。
アウトプットレベルも後年のものと比べても高くありません。
ちなみに手持ちの個体、81年製の音はこんな感じ。
「Distortion」を10~11時に設定した時、
太いオーバードライブサウンドが得られますが、
こういう音のする個体が僕は好きです^^
しかし実は手元に同じ、81年製のものはこんな感じ。
こちらは比較的トレブリー、
ちょっと音が細い感じがする個体もあるんですよね^^;
なので、「ヴィンテージは音が良い!」とは一概にいえないな…と実感させられたエフェクターでもあります
どちらかというとMXR期の音に近いですが、どことなく音に柔らかさがあり、バランスの取れたサウンドが特徴です。
実はぼくが初めて中古で買ったのも初期ジムダンロップ社製のものでした。
アウトプットレベルはMXR期よりも高め、元気のある音です。
LED搭載、ミニDCジャック、あとスイッチ部分のワッシャーなど特徴があります。
写真の個体とは違いますが、こんな感じですね!
ゲインが高め、荒々しい歪み方をする。
音は硬めでよりディストーションっぽい音。
そのためか、MXR期のものと比べ、音が細い。
ただこの印象とは違うものあるのは確認済みです^^;
…で、個人的には、
初期ジムダンロップのものが
一番使いやすかった記憶があります。
何年製の個体か?見分ける方法
ちなみに古い個体の生産時期を見る場合、
見分け方としてはポットデイトから判別できます。
このように僕の手元にあるものは、
81年製ということがわかるわけですね^^
Distortion+ スクリプトロゴ(73年製、74年製、75年製)を弾き比べ!
貴重な1973年製(プロトタイプ?)、1974年製(BUD BOX)、1975年製のディストーションプラスを弾きました!
レビューはじめに紹介している写真のものはMXR期のものはブロックロゴ期に対し、こちらはスクリプトロゴ期のものとなります。
さすがに…この辺となると音もまたブロックロゴとは違います…
サウンド比較、解説した動画をとりましたので、まずはご覧ください。
1973年製は…独特と言いますか、以降のディストーションプラスとはいろいろ違います…プロトタイプだったのか、手元(ギターボリューム)を絞った時の挙動も違いますよね。
1974年製のディストーションプラスに関して言うと、
オペアンプにテレダイン製のものが乗っており、これの恩恵か、
中低域、低域にパンチのある1975年製以降のものとは異なる独自のあるサウンドを感じました。
1975年以降のものになると、ここまでの重心が低い音にならない印象。
1974年製、しかもテレダイン製オペアンプは別物なのかな?と現状では認識しています。
中古で買えるおすすめの「Distortion +」
ちなみスクリプトロゴの復刻版として、
「MXR CSP104 ’73 Vintage Distortion +」、
これがなかなかに良くできています( ̄▽ ̄)
いかがでしょうか?
さすがに1974年製のほうが音は柔らかくて、低域も出ていて存在感のあるサウンドですが、個人的にはよくできているという感想です( ̄▽ ̄)
中古だと安いので「MXR CSP104 ’73 VINTAGE Distortion+」はおすすめです!
まとめ
今でも普通に使える、
僕もたまに使いたいな~という時もあります^^
ちなみにバイパス音も劣化はしますが、
それも味といいますか…ヴィンテージワウみたいに、
そこまで嫌な痩せ方はしません。
弾いてもらうと感じてもらえるかもですが、
独特の空気間、なんとも言えない味わいがあります。
決して器用じゃないペダルですが、
発売当時、一世を風靡した理由も頷ける…
納得させられる音があるんですよね^^
最近はヴィンテージも安くなっている年代もあるので色々と検証もしやすく、面白いペダルかと。
ちなみに僕のおすすめは87年製。まだ安いですし音も良し、ぜひ体感して欲しいですね!
今さら「Distortion +」なんて…
と言わず是非一度、体感してほしいですね^^
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