「Gurus Amp 1959 Double Decker」
エフェクターレビューです。
「Gurus Amp」といえば、
「Binson ECHOREC」のレプリカ、
「ECHOSEX」で知られる(ルカサーも愛用)メーカーですね。
今回のこの「1959 Double Decker」、
「Plexi」サウンドを再現したそうです。
ペダルレビュー
「1959 Double Decker」は、
真空管が内蔵されたプレキシ系、
独立2チャンネルのフロアペダルとのこと。
さらにバイパス可能、
ソロ用クリーンブースターも搭載。
4つのスイッチは個々にON/OFF可能なので、
実質、3チャンネル+クリーンブースターといった使い方が可能です。
各チャンネルともに、
トレブル、ミドル、ベースの3バンドEQ、
ゲイン・ボリュームを搭載していますので、
個々のチャンネルごとに音・音量も決めれます。
大きさ自体はこの手のフロアペダルにしては、
小振りですし軽量(1.1kg)です^^
電源も9V&12Vに対応、アダプターは別売りですが、
推奨は「CAJ PB05DC9-2.1」なので、持ち運びもしやすいですよね^^
ちなみに筐体サイドは、
ロンドンの2階建てバス(ダブルデッカー)らしさを醸し出す、
こういった作りにもこだわりを感じますね(笑)
サウンドレビュー
驚いたのがアンプを、
ソリッドステート(JC-120)、
チューブアンプ(Fender)で試しましたが、
同じようなサウンドが得られたことです。
この「1959 Double Decker」自体、
「Plexi」サウンドを狙っているそうです。
両チャンネル共にプレキシサウンドか?
というとちょっと違う気もしますが…マーシャルサウンドは堪能できます。
どちらかといえば、
マーシャル系特有の歪み、
高域のギラつき、ザラつき感といったものが、
両アンプでも感じられたことです。
「アンプヘッド的に使える」
と聞いていましたが、あながち嘘ではないなと感じました。
各チャンネルサウンドについて
歪みのチャンネルは、
「Floor1」と「Floor2」とで異なります。
「Floor1」のほうがダイレクト感のある、
中域をプッシュしたローゲインなヴィンテージチャンネル。
「Floor2」は高域寄りのドンシャリ気味で、
ゲインの高めなJCM800系のチャンネルに感じました。
それと両チャンネルともにピッキング、
ギターボリュームの追従性は良いですね。
個人的には「Floor1」のほうが、
リニアに反応してくれるのと、
ギターボリュームを絞った時の、
JTM45系ペダルのようなクリーンが好みでした。
「Floor2」に関しては、
セッティング次第では使えそうですが、
どうしてもモダンに感じるのもあって…
しっくりこなかったのが正直なところです^^;
音作りは「Middle」がポイントかも
それとEQの効きですが、
「Floor1」と「Floor2」では異なるため、
視覚的に捉えるのではなく出音から、
調整したほうがよいと思います^^;
中でも特徴的な効きをする、
音作りのポイントになのが「Middle」で、
中域だけでなく、高域も持ち上がります。
この辺もマーシャルアンプを再現している印象を受けましたね。
あとは繋ぐアンプのEQも絡めた音作りは必要かも。
環境によって出音が左右される気がするので、
アンプ側のEQなど絡めた音作りは必要かと…
ですので、簡単に良い音が出せる…
というわけにはいかないかなと感じました^^;
ちなみに僕の場合、
普段のセッティングだと高域が強調されがちでした^^;
JC-120でも試してみましたが、
やはり高域が強調され気味なので、
トレブルはカット気味でセッティングしたほうが良かったです。
もしくは「Catalinbread ECHOREC」のような、
バイパス音で高域を和らげる効果のあるエフェクターを一緒に繋ぐのも一つでしょうね^^
他の歪みエフェクターと絡めても使える
この手のエフェクターの場合、
前後に他の歪みエフェクターと絡めて使うと、
思っている効果が得られないことがありますが、
「1959 Double Decker」に関してはそれがあまりないですね。
写真では前段にファズフェイス系ペダルの、
「CViii」を繋いでいますが、問題なくファズサウンドが得られました。
他にもTS系なども試しましたが、
変に音が飽和することもなかったので、
他の歪みエフェクターとの相性はそこまで悪くないのでしょうね。
「Solo」チャンネルの仕様が面白い
それと面白い、便利だなと思ったのが、
一番左端に配置されている「Solo」チャンネルです。
この「Solo」チャンネルですが、
各チャンネルを選択した状態から踏むことで、
チャンネルごとに音量アップ可能なんですが、
OFFにする時は「Floor1」と「Floor2」を踏むんですよね。
要するにソロ用サウンドから、
好きなチャンネルに一発で切り替えることができるんです。
慣れないうちはついつい、
「Solo」チャンネルをOFFにする時、
「Solo」フットスイッチを踏んでしまいそうですが、、
慣れればかなり使い勝手は良いんじゃないでしょうか^^
「Solo」チャンネルは単体使用も可能
ちなみにこの「Solo」チャンネル、
なんと…単体での使用も可能ですし、
原音を損なわないクリーンブースターとしても機能するんですよね。
アウトプットレベルはかなり高く、
サウンドニュアンスとしてはEMDのブースターに近いと感じました。
また単体使用している場合ですが、
「Bypass」スイッチを押せばOFFにできます。
ですので、2種類の歪みと、
クリーンブースターといった、
3つのエフェクトサウンドを楽しめるペダルといえますね。
拡張性も高そう
試していませんが、
D.Iアウトやスピーカーシミュレーター、
エフェクトループも付いているなど拡張性も高いと思われます。
スピーカーシミュレーターは「Celestion Vintage 30」&「Shure SM57」の組み合わせです
またエフェクトループは、
シリーズ/パラレル切り替えが可能、
更にチューブエフェクトループだとか。
これはどういったものかは現状不明ですが、
かつてのダメージコントロールのペダルのように、
ループに入れたペダルにチューブ特有の太さを付加するものかなと。
パラレルとして使用する場合、ループさせるペダルはキルドライなど、
原音をカットできる機能がついていないと綺麗にエフェクト音がかかりません、、
もし付いていない場合は、
メーカーが望む使い方と違うかもですが、
「シリーズ」を選択すれば何とか使えそうでした。
「シリーズ」で繋いだ時の音ですが、
ループを介さず直列で繋いだ時に比べ、クリアな響きに感じました。
僕が想像していた音の変化ではなかったのが正直なところです^^;
外部スイッチは、
チャンネル切り替え等も可能です。
- FSW1→Floor1/Bypass
- FSW2→Floor2/Solo
といった切り替えができるそうですね。
ある程度音量を上げたほうが良さげ
…で、気になった点がもう一つ。
試奏レベルの音量だと、
やや音像が奥まる…膜を貼るような印象があったことです。
こういう現象は真空管内臓のペダルだと、
ある程度ボリュームを上げないと起こる…
と聞いたこともあるのですが、このペダルも例外ではないのかも。
実際、「Level」を上げていくことで、
膜を貼った印象は軽減されていきましたので、
ある程度、音量を上げて弾いてみてほしいですね。
まとめ
サイズ、重量的にも、
エフェクターボードに置けそうなので、
持ち運べるマーシャル系アンプといっても過言ではないかなと。
JC-120でマーシャルサウンド、
といったニーズを叶える新たな選択肢になりうるでしょうね。
それとルックスも実際に見ると、
筐体表面はアクリル板が貼られていたり、
暗闇の中だとこんな感じに光るなど、
なかなかに凝った作りで格好良いペダルですね。
如何せん難点なのが値段が高いこと、、
ただペダル3台分と思えば…まだ許せるかな…と思います^^;
コメント
いつも楽しく見ています。
宜しければ、現在のエフェクターボードを公開して頂けると嬉しいです。
宜しくお願いします。
TDNさん
ご覧下さりありがとうございます^^
メインのボードは特に代わり映えありませんが…
またツイートします^^