「VOX V810 VALVE-TONE」エフェクターレビューです。
すでに生産終了しているペダルですが、
未だに人気があるペダルだそうで、
僕の友人の間でも評判の良いペダルです^^
TS系ペダルの名機と聞いていたので、
以前より弾いてみたいと思っていたペダルでした。
ペダルレビュー
コントロールはシンプルに、
レベル、トーン、ドライブといった感じで、
期待通りの効きをしてくれます(笑)
内部基板をみてみますと、
オペアンプにはRC4558P、
パーツもオーディオグレード級のものなど、
思っていたよりも、
コストをかかっていそうだったのは驚きでした。
また電源は電池駆動も可、
外部電源はセンターマイナスの9Vでも駆動可能です。
あとLEDは黄色なのですが、
(赤色バージョンもあるみたい)
暗めなので視認性はそこまで良くはなかったです^^;
ちなみに筐体自体は、
BOSSのコンパクトペダルより、
やや重いのと筐体は大きめでした。
サウンドレビュー
TS系にくくれるペダルですが、
わりとレンジ感の広いTS系ペダルに感じました。
既に他の方のレビューでも見かけますが、
VOXアンプの音を再現したペダルではないんですよね。
ゲインレンジはオーバードライブ程度、
個人的にはロックをするのには充分かなと。
またゲインはゼロでも、
レスポールなどハムバッキングなら歪みます。
トーンの効きはいわゆるTS系の効き方で、
アウトプットレベルはそこまで高くないですね。
単体でも使えますが、
ブースターとして使った時、なかなかに良い塩梅でした^^
それと歪みの質感自体は、
チューブライクな歪みは感じられますが、
ギターボリュームを絞った時のニュアンスは、
近年のアンプライク系ペダルには敵わないかなと^^;
例えば、ギターボリュームを絞った時、
ゲインコントロール自体はできるものの、
どうしてもエフェクター臭さは感じたからです。
ただローが削られないためか、
原音を損なわず太く歪む感じがあって、
高音弦を弾いた時も音が細くなることがないんですよね。
この辺はニュアンスは、
「Maxon OD808」と比べても顕著でした。
またTSペダルの割に飽和感はあるものの、
やや粗い暴れた歪み方をするので、ピッキングした時の食いつき感はあります。
ソロを弾く時にガツンと、
存在感のあるリードサウンドを、
充分得られるポテンシャルはあると感じました^^
まとめ
既に販売されていないものなので、
中古等で探すしかありませんが、
ナチュラルでウォームなオーバードライブ、
を探している人なら試してみる価値はあります。
特にアンプや歪みペダルで、
お気に入りのクランチサウンドを作っていて、
そこから押し出し感のあるリードサウンドを
作るのにはかなりおすすめです。
名機と呼ばれている理由は納得できる一台でした^^
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