こちらは「Pink Floyd」のギルモア氏の使用でも知られる、
「Binson Echorec」というチューブエコーをシミュレートしたペダルです。
実は「Gurus Amp Echosex」を知ってから、
この「Echorec」系のペダルを物色していました。
ペダルレビュー
「Catalinbread Echorec」ですが、
真空管は内蔵していません。
コントロールは表記どおりですが、
ちょっとわかりにくいのが以下の2つ、
「Swell」がリピート数調整で最小1回から、
「Program Select」が再生ヘッドの組み合わせを選択します。
ちなみに再生ヘッドの組み合わせは、
オリジナルの「Echosex」にない組み合わせも楽しめます。
言葉で説明すると長くなるので、
付属しているマトリックスシートを見てもらいますと、
こんな感じでリピート音のパターンを、
12パターンから選ぶことが可能です。
また「Mix」ですが、
原音とエフェクト音のバランスを調整、
右に回しきれば、完全に原音をなくすことができます。
それと実は内部にも調整トリマーがありまして、
小さく細いドライバーは必要ですが、
プリアンプゲイン、モジュレーション調整、
バッファーバイパスとトゥルーバイパスも選択できます。
…で、後述しますがこのゲイン調整が、
ギミック的に使えて面白い仕様になっています^^
電源は電池駆動はできず、
外部電源のセンターマイナスの9V〜18Vで駆動します。
サウンドレビュー
パッと弾いて思いましたが、
残響音にかかるゆらぎ感が独特で僕はかなり好きでした。
オリジナルの「Echorec」は、
弾いたことがないので再現性はわかりませんが、
純粋に心地の良い残響音のするペダルだなと。
それと「Program Select」で調整できる、
リピートパターンがフレージングに刺激を与えてくれますよね^^
またディレイタイムはオリジナルよりも長い、
最大1000msなのでより実用的ですし、発信させることも可能です。
ディレイタイムを気にせず使える!
「Tone」を左回しにすれば、
残響音がそこまで主張しなくなるため、
ディレイタイムを気にせず使うことができます。
それとリピート音が奥で鳴る感じで残るため、
暖かく包みこまれているような空間も作り出せます。
逆に「Tone」を上げめにすると、
クリアなリピート音が得られるので、
単音フレーズと絡め、エフェクティブなプレイも映えますね。
バッファーorトゥルーバイパスについて
バッファーバイパスの場合、
エフェクトをOFFにしても残響音を残すことができます(※)。
またそれだけでなく、
エフェクトOFF時のバイパス音も変化します。
バイパス音の変化は良く言えば、
暖かみのある音ですが、悪く言うと劣化している感じですね^^;
プリアンプ的な効果があるといえばそうですが、
例えば「EP-Booster」や「B-1」のような、
艶・ハリ感というものはないなと、、
人によってはバッファーバイパスの音は、
音痩せしているように聴こえるかも。
この原音変化が気になるなら、
エフェクトOFF時の残響音は残せませんが、
トゥルーバイパスを選べば良いですね。
僕の場合、トゥルーバイパスなら、
そこまで気になる変化はありませんでした。
内部のゲイン調整でファズサウンドがだせる!
ギミック的な効果ですが、
これはバッファーバイパスの状態で、
「Gain」内部トリマーを触るとファズサウンドもだせます。
シークレットモードと言ってますね(笑)
音の傾向としてはファズフェイス系を
ややモッサリさせた感じではありますが、
普通にファズとして使えるクオリティです。
要するにこの「Catalinbread Echorec」で、
ファズ+エコーサウンドが作れるわけです。
ちなみにこの設定の場合、
エフェクトOFF時でもファズサウンドですけどね(笑)
ただ、ギターボリュームを絞れば、
クランチぐらいまで歪みを落とせるので、
人によっては本当にこれ一台で事足りるかもしれませんね^^
まとめ
僕は結構好きな感じで、
十分に使えるエコーペダルといった印象でした。
サウンドクオリティ的には、
「Gurus Amp」のほうが格上かもしれませんが、
「Program Select」やファズサウンドも出せる、
ギミックがあるのでコスパはこっちかなと。
筐体もコンパクトサイズですし、
トータル的な使い勝手を考えても、
僕は「Catalinbread Echorec」で満足でした^^
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