「Dr.Z Carmen Ghia Head」アンプレビューです^^
実は…人生で初アンプヘッドです^^
「Dr.Z」のアンプは以前、
コンボタイプのもの弾いたことがありました。
その時の印象として、
エフェクトもノリもよく、
出音も好みだったので、密かに狙っているアンプでした。
仕様について
出力は18Wですがサイズは大体、
「W45mm×H25mm×D24mm」と結構大きいです。
重さも11kgほどとはいえ、
ちょっと重く感じたのが正直なところです^^;
使用されている真空管は、
- プリ管:5751×1、12ax7×1
- パワー管:EL84×2
- 整流管:5Y3
合計5本のフルチューブアンプ。
まだ解体していませんが、
中身はハンドワイヤードとのとこですね。
内部の写真ですが、
Twitterでフォローしてくださっている、
BCさんからいただきました^^感謝です!
確かにハンドワイヤード、
テンション上がりますね^^これなら末永く使えそうです。
ツマミは「Volume」「Tone」しかない、
超シンプルな仕様です(笑)
サウンドレビュー
ギターは手持ちの、
ストラトとレスポールデラックスで試しました。
まず「Volume」ですが、
上げていくとナチュラルにドライブしていきます。
歪み方は粗めでとにかくダイレクト感が強い音ですね。
アメリカンというよりは、
ブリティッシュ寄りかもですが、
足して2で割ったようなニュアンスも感じました。
僕はFenderもMarshallも好きなので、
ちょうどいい感じでした^^
ただ、僕の感覚では、
どんなジャンルにも使えるというより、
ロック向けなサウンドですけどね(笑)
「Tone」に関して
キャラクターの変化も大きいのですが、
中域を中心に帯域がシフトしていく感じで、
左回しにすると高域が強調され、ソリッド感の強い音に変化します。
右回しで中低域が前面にでる感じですが、
3時ぐらいからはモコっとトーンフィルターがかかった音になります。
かなり独特な効きをしますが、
不思議と使いにくいということもなく、
「抜け感が欲しいなと思ったら左に回す」
「もう少し太くしたいなと思ったら右回し」
そんな感じで全然OK調整できますので、
「Tone」一つだからといって、使いにくい印象はなかったです^^
ゲインレンジについて
実際に弾くまでは、
よく歪んでもクランチぐらいかな〜と
思っていましたが、予想よりも歪みました^^;
この時はレスポールデラックス、
ピックアップ(ミニハム)はフロント、
「Carmen Ghia」の「Volume」は3時で、
「Tone」は12時ぐらい、アンプ直で弾いてみました。
出音の感覚としては歪ませていっても、
どこかクリーンが鳴っている感じがして、
芯もしっかり残るので、輪郭が損なわれないなと。
またギターボリュームを絞れば、
当たり前のようにクリーンになります。
ギターボリュームを絞るに従い、
音量こそ落ちますが、しっかり音が立つため、
音の引っ込みが弱く、煌びやかなクリーンが鳴ってくれました。
とにかくタッチレスポンスは早いので、
弾きにくいと思う人もいるかもしれませんが、
僕はこういったじゃじゃ馬なヤツは好きです(笑)
それと巷でいわれている通り、
かなり音圧は感じますね。
音圧の兼ね合いと関係するかはさておき、
「リバーブがなくても気にならない」といった、
レビューを見かけたことがありますが理解できました。
ギターとの相性について
ギターを選ばない、
という意見もよく目にする「Carmen Ghia」。
僕の印象としては、
レスポールデラックスではすごく気持ち良く弾けたのに対し、
ストラトに持ち変えて感じたのが「結構ジャキジャキでタイトなピーキーな音」だなと^^;
それと前述した通り、
かなり芯がしっかり鳴るアンプなので、
バキンと巻き弦のニュアンスが出まくります^^;
僕のストラトが、
ヴィンテージ系ピックアップでかつ、
ボリュームにスムーステーパーを
入れているのあるかもしれませんけどね。
ただこれは「Carmen Ghia」の「Tone」、
ギターのトーンを絞ることで対処できましたし、
エフェクターを繋ぐことでも対応できます。
例えば、「Catalinbread ECHOREC」など、
繋ぐだけで音が柔らかくなるペダルを繋ぐとか。
主観ですがこれだけだと…
音のハリ感が失われると感じたので、
EMDのバッファーブースターを繋いでみたところ、
音のハリ感は残しつつ、
程よく高域をおさえてくれました。
あとは音痩せする、
ヴィンテージエフェクターを繋ぐのもありかも。
このワウなんかは結構音痩せしますが、
これはこれでナチュラルな響きになりそう(笑)
ただ本当はこういう時も…
ピッキングで調整できればと思いますが、
現実的にできないので、僕はこう手を考えました^^;
エフェクトとの相性は良いアンプ
数種類ですが、
歪みエフェクターも繋いで弾いてみました。
特に相性が悪いな…
というものはありませんでした^^
おそらくですが、
「September Sound Fuzz」
と絡めたらめちゃくちゃ良い気がしました。
今度試してみたいと思います^^
ヘッドアンプとキャビネットのインピーダンス整合について
いわゆるインピーダンスマッチングですが、
この「Carmen Ghia」は「4Ω」と「8Ω」の2種類。
チェックしたスピーカーキャビネットは、
スタジオで見かけることも多い「Marshall 1960A」でした。
…で、「Marshall 1960A」でマッチングさせるためには、
- ステレオ:8Ωで使用する(スピーカーを片側だけ鳴らす)
- モノ:4Ωで鳴らす(スピーカーを全部鳴らす)
という2パターンです。
ちなみに今回試したのは、
- モノ:16Ωで鳴らす
- ステレオ:8Ωで鳴らす
結果的に「ステレオ:8Ω」のほうが、
音量も音圧も上でした。
実はアンマッチングだと、
音量は約80%程度という情報も見ましたが、
体感的にそういった印象は確かにありましたね。
あと、アンプ側のインピーダンスよりも、
キャビネット側のインピーダンスは高くしておく、
というのは絶対だそうです^^;
アンプ:8Ω→キャビネット:16Ω
こういった状態は大丈夫とのことですが、
真空管の寿命を縮めるなどの弊害もあるとか、、
故障のリスクもありそうですが、
マッチングさせた時のほうが明らかに、
出音は気持ち良かったので、これからは…
素直にマッチングさせて使います^^
音量・音圧が大きいっていうけどどれくらいなの?
これは僕が思っていた疑問なんですが、
この「Carmen Ghia」は音量・音圧ともに、
18Wのアンプとは思えないと言われています。
でも実際どのくらいの音量なのか?
そこでスタジオにあった、
JC-120とくらべてみました^^
JC-120のチャンネル2を使用、
インプットは「HI」、EQは全て5、リバーブOFFの状態。
それに対し「Carmen Ghia」は、
音量、音抜けも良いと思われたセッティング、
ボリューム:3時、トーン:12時で比較しました。
音量的にいうと、
大体上記セッティングのJC-120なら、
ボリューム1.5〜1.7ぐらいかなと。
ただこれはギターボリュームを、
3~4ぐらいに絞ってクリーンにした時の話です。
ボリュームフルにするとそれ以上の音量に感じました。
ややこしくて申し訳ないです、、
またインピーダンスマッチされた状態だと、
音圧も相まって、もう少し大きく聞こえますし、
とにかく音が飛ぶので、余程中音が爆音でなければ使えるかなと。
まだアンサンブルの中で、
試していないのでわかりませんが、
現時点ではライブでも十分使えると感じました。
※もし今まで使っている方で、
「こんな状況で使ったけど、全然使えたよ!」
という情報があれば、教えていただけると幸いです^^
このぐらいの小型アンプの運搬用ケースについて
Carmen Ghiaもそうですが、
このぐらいのサイズのアンプ用運搬ケースって、
なかなかないんですよね、、
あっても高いとか、、
手軽にかつ、軽量なケースってないのかな?
と色々探しました。
そこで見つけたのがこのカホンケースでした^^
生地も厚めでサイズ的にも余裕があるので、
緩衝材をいれることも可能です。
ケースにはポケットも付いているので、
電源ケーブルも収納可能、ケース内の隙間に、
エフェクター3〜4台一緒にいれることもできます^^
(ただし、クソ重くなるのでおすすめはしませんが^^;)
数回持ち運びしていますが、持ち手もしっかりしていますし、今のところ問題はないので耐久性的にも大丈夫そうです^^
今後検証してみたいこと
ピックアップしてみますと、
- プリ管を変えてみる
- ステップアップトランスを導入してみる
- スピーカーケーブルを物色してみる
といったところですかね。
プリ管を変えるのは、
もう少し歪みにくくならないかなということ。
ステップアップトランスは、
Dr.Zアンプが117Vぐらいなので、
導入したほうがより真価を発揮すると聞いたから。
スピーカーケーブルは、
僕自前のものとスタジオのケーブルを差し替えた時、
思っていたよりも音の変化が大きかったからですね^^
ただこれらよりも運搬用のケースやら、
自宅弾き用のキャビが欲しいので、後回しになりそう、、
あと勝手な思い込みなので、
もっと面白いモディファイ方法などがあれば、
メッセージいただけると嬉しいです^^
まとめ
弾き込んでいないので、
まだまだ発見があるとは思いますが、
現状ではとても満足しています^^
特にレスポールデラックスで弾い時、
最高に気持ち良くて、ずっと弾いていたいと思いました。
それとあらためて感じたのが、
もっとアンプを弾いてみないとダメだとな…と。
100Wクラスのアンプも勿論、
それ以下も含め、20Wクラスのアンプも弾いていきたいですね。
ちなみに「Carmen Ghia」は
中古だと「Marshall」「Fender」などと、
変わらない値段かそれ以下の場合があるので、
クオリティからすると結構狙い目かもです^^
それとキャビネットの相性やら、
インピーダンスマッチを考えると、
持ち運びさえ気にならないのであれば、
スピーカーにも拘っているコンボタイプのほうが良いかも。
何より、Dr.Zサウンドを純粋に楽しめるそうですよね^^
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