「Demeter Amplifications The Mighty Minnie TGA-1-180D」
アンプレビューです^^
ブルース、スライドギターの名手、
Sonny Landreth氏のリクエストから生まれた、
エフェクターボードに収まるサイズのアンプヘッドとのこと。
この動画でも実際に使っているそうですね。
コンセプトとしては、
銘アンプとしてプロミュージシャンの指示が大きいTGA-3アンプのプリアンプ設計が採用されています
とのこと。僕は弾いたことないのでわかりませんが、
弾いた人の印象では「Demeter」アンプの音はしているとのことでした。
ちなみにこのアンプ、
友人がきっかけで知りました。
友人は個人輸入で手に入れたそうですが、
よく探してきたな…と(笑)
以前弾かせてもらったこともありましたが、
サイズからは予想できない音量を繰り出すアンプだったと記憶していました。
アンプレビュー
サイズ、重量、音量、
この三拍子が揃ったアンプは…
他にないんじゃないでしょうか^^
- サイズ:254(W)× 178(D)× 115(H)mm
- 重量:2.5kg
この重さ、今まで軽いと思っていた「ZT Amp」よりもさらに軽量。
持ち帰ってくる時も全く苦になりませんでした^^
それと筐体にも書かれていますが、
やや高さがあるので工夫は必要ではあるものの、
確かにエフェクターボードに十分収まるサイズです。
エフェクターボードに収めることも考えてか、
スタンバイスイッチもフットスイッチです。
あとエフェクター等への電源供給も可能なので、
単にアンプヘッドというだけじゃないのは、
よく考えてありますよね(容量は現在調査中、、)。
EQはトレブル、ミドル、ベース、
ボリューム、ゲインと一般的なものですが、
ボリュームのツマミを引き上げることで20dBパッド(出力カット)されます。
引き上げた状態ですと、
音量も下がりますが、歪みもコンプ感が増します。
それと面白いのが、
スピーカーのインプットによって、
出力が自動的に変わるという点です。
例えばこんな感じで、
- 4オーム→180ワット
- 8オーム→100ワット
- 16オーム→60ワット
アンプ側の出力ワット数が変わるとのこと。
ですのでよくリハスタにある、
「Marshall 1960A」で16オームステレオで鳴らすなら、
自動で60ワット出力になるということです。
要するにモノラルで、
60ワット以上のキャビネットであれば、
気兼ねなく使えるので有難い仕様と言えますね^^
ちなみにエフェクトループ、あとリバーブはついていません。
サウンドレビュー
ギターはストラト、レスポールでも試しましたが、
相性の悪さなどは感じませんでした。
出音の印象としては、
やや硬く、カリッとしているものの、
JC-120をチューブライクに中高域を豊かにした感じで、
扱いやすく聴感上、音は太く感じます。
プリアンプ部は真空管、
パワーアンプ部はソリッドステートなので、
フルチューブアンプの音を求めると違いますね、、
ただし、EQも調整次第で出音の印象は結構変わります。
特にミドルの調整如何で、
サウンドキャラクターが変わるので面白いアンプです。
アメリカン系の音、
というレビューも見ますが、
ミドル、ベースをカット気味にして使うと、
わからないでもないですね。
あとピッキングへのレスポンスも悪くなく、
弾いていて、特にストレスを感じることはありませんでした。
クリーンサウンドの音量を稼げる!
何よりもこのアンプのメリットは、
このサイズと重さであるにも関わらず、
ある程度の音量を歪ませずに鳴らせるということです。
先日レビューした「Carmen Ghia」も、
音は最高なんですがレスポールで弾いた場合、
クリーンで鳴らせる幅が狭いんですよね、、
ギターボリュームを絞れば何とかなりますけど^^;
でもこの「TGA-1-180D」なら、
クリーンでかなり大きな音が鳴らせます。
もちろん「Gain」を上げれば歪みますが、
下げた状態で「Volume」を上げれば、
スタジオリハ~ライブハウスでも十分に使える音量です。
それと歪みペダルとの相性も良いので、
アンプはクリーン、歪みはエフェクターで作る、
なんて人にもおすすめできますね^^
アンプ自体の歪みについて
「TGA-1-180D」自体の歪みも、
使えないということはないです。
基本的にコンプ感の浅い、
ブリンとした弦音を残すような歪み方をします。
また「20dB PAD」時には、
チューブサチュレーションを感じるドライブサウンドが得られます。
それとギターボリュームを絞れば、
歪みもスッと下がるレスポンスの良さ、
ちゃんとしたアンプクリーンが得られるんので、
「別に歪みペダルはいらない」という人もいるでしょうね。
…僕は「TGA-1-180D」はクリーン、
歪みはエフェクターで作る使い方をしていますけど(笑)
まとめ
とりあえず…
アンプヘッド欲はひとまず落ち着きました(笑)
最近は~15W程度の、
ミニアンプヘッドが色々発売されていますが、
ここまでクリーンに余裕のあるアンプはなかなかないかなと。
スタジオやライブハウスで、
ヘタった真空管アンプヘッドを使うよりも、
断然おすすめできます(笑)
小さくて軽く、持ち運びが容易、
でもクリーンの音量が稼げるギターアンプヘッドがあればなぁ…
そんな要望にバッチリ、
応えてくれたアンプヘッドでした^^おすすめです。
ただ如何せん…
あまり店頭では見かけないことですね(-_-;)
コメント
似たようなコンセプトのアンプにTaurusのStomp-Head 4シリーズがありますね。
あちらは2chでFXループもついています。
TGA-1-180Dと比較してどうなのか気になります。
たまごはんさん
こんにちは^^
「Stomp-Head 4」シリーズは弾いたことはありませんが、
デモを見る限り、かなり歪ませることができるようですね。
「TGA-1-180D」も歪みますが、ハイゲインとまではいきません。
「TGA-1-180D」はどちらかというと、
クリーンサウンドである程度音量を稼ぎ、
歪ませるならペダルと併用という使い方に向いていると感じています。