おそらく日本には入荷していない、
クライドマッコイ系ワウ。
ヴィンテージVOXワウを再現しつつ、
実用性を考慮して開発しているワウですね。
ペダルレビュー
内部パーツはかなり拘っていて、
ヴィンテージパーツ(NOS)を使用、
使用パーツは公式サイトを見ると、
- 1967 Exact Replica PCB
- NOS Tropical Fish capacitors (the original Mullard)
- ICAR replica potentiometer
- Allen Bradley carbon comp resistors
- HALO inductor
とのこと。基板好きな僕にとっては、
たまらんものがありますね^^
サウンドレビュー
まず、音はこの動画がすごくわかりやすいですね。
ヴィンテージクライドマッコイに比べ、
踏み込みした時のレンジが広く、やや高域寄り。
それと肉声感が物足りない、
ブラッシングプレイに絡めた時、あっさりしているかなぁと。
これは手持ちの70年代(初期)、
トーマスオルガンワウと比較した時も感じましたね。
一応、ニュアンスが伝われば…
と簡単なサンプルもとってみました。
Guitar:Fender 1960 C/S Stratcaster
Amp:Fender Blues Jr
Stompbox:EMD Channel3
どちらかというと「V846」に近いイメージ、もしくはシグネチャー期のマッコイをサンプルに作られたのかもしれませんね。
…とはいうものの、現行ワウである、
フルトーンあたりと比較しても引けを取らないワウであると。
そして何より、ファズフェイス系と絡めて使うなら、
バッファ機能を搭載しているので、ストレスなく使えるのが最大のメリットですね^^
バッファ機能について
このワウが面白いのが、バッファを内蔵していて、ON/OFFの切り替えができること。
最新の「fulltone clyde wah」も、
バッファのON/OFFは可能ですがこの「Grey Fox」、
切り替えスイッチの配置も考えられていて、
フットスイッチ横、邪魔にならない位置にありますし、
ツマミでボリュームレベルも調整できます。
…で、このバッファが活きるのが、
ワウの後ろにファズフェイスを繋いだ時。
通常のワウの場合、
インピーダンスの関係で、
ファズフェイスと絡めて使った時、
ワウの効きが弱くなってしまいます、、
これが「Sonus Pedals Grey Fox Wah」なら、
サウンドを損ねず、ワウの効果を得られます。
バッファ自体は比較的ナチュラルな効きですが、
バッファを介した状態ですとスッキリと、立体感が弱い音になってしまうなぁと、、
しかしOFFにすることで、
ナチュラルなサウンドも得られるわけですね。
まとめ
これは仕方がないと思いますが、
ヴィンテージワウ独特の踏み込んた時の、
クワ~という肉声感は弱いかな…と^^;
僕は「Thomas Organ」が好みですが、
実用的な仕様、機材との相性も考えず使える、
ジャンルは問わず使えるワウじゃないでしょうか。
使い勝手からも手元に置いておきたい一台でしたね^^
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