Buzzaroundクローン(レプリカ)モデルをレビュー!3機種を弾き比べしました!

「Buzzaround」

Burns社が1960年代中期に販売、
当時さほど売れなかったためか、現存する台数が非常に少ないファズ。

現存する台数が少ないこと、
Robert Fripp氏の使用などもあり、
今では手の出しにくい値段で取引されています^^;

ちなみに僕は残念ながら…
オリジナル(ヴィンテージ)を弾いたことがありません。

しかし、ヴィンテージを弾いた友人はどっぷり、
この「Buzzaround」に浸かっていました(笑)

…が、現時点でオリジナルを買うことは到底及ばず…

そこで友人たちと一緒にクローンペダルを買いました!

管理人
管理人

手に入れたバズアラウンド系ペダルは以下、3機種です。

ARC Effects Crimson King

ARC Effects Crimson King
「ARC Effects Crimson King」 Thanks @yamatyu0517

使用されているトランジスタは不明、
また基板もプリント基板で組まれています。

ARC Effects Crimson King 基板

この個体は現行品とは異なりまして、
現在は筐体が変わっています。

Pigdog Fuzzbound

Pigdog Fuzzbound
「Pigdog Fuzzbound」 Thanks @bc183_l

このモデルは何といっても、
オリジナルのルックスをほぼ再現、
最高にカッコよいですね。

Pigdog Fuzzbound 基板

トランジスタには「NKT MT57F」など、
ヴィンテージWIMAなども使われています。

Pigdog SPECTRAFUZZ

Pigdog Spectrafuzz
Pigdog Spectrafuzz

日本国内でも販売されていたモデルなので、
見かけたことがある人もいるかもしれませんね。

存在は知っていましたが、
Buzzaroundのクローンとは知りませんでした^^;

トランジスタにはOC81が使用されています。

Pigdog Spectrafuzz 基板

ちなみにこの3機種以外にも、
手に入れようと考えていましたが、
なかなか見かけることもありません。

生産完了品も含め、市販品で言えば、

あたりが出していますが未体験でした。

なので、僕がレビューするのはおこがましいですが、
せっかくなので記事にしてみました。

Buzzaroundクローンペダル3機種を比較してみて

結果から言いますと、
3機種ともに音が違いました。

マフほど重たくなく、
トーンベンダーよりも渇いた、
そしてファズフェイスのような操作感も感じる…
個性的なペダルというのが第一印象でした。

音に違いこそあれど、
どの機種もカッコよい音はしますね^^

コントロールは各モデルともほぼ共通、
「SUSTAIN」「TIMBRE」「BALANCE」の3つ。

  • SUSTAIN…歪み量の調整
  • BALANCE…音量
  • TIMBRE…トーン

だそうですがBALANCEを上げたからといって、
純粋に音量が上がるというわけではないんですね。

3つのツマミが相互に作用するので、
各々に触りながら、最終的な出音を作っていきます。

基本的なサウンドキャラクターはありますが、
たった3つのツマミで…色々なサウンドが作れます。

セッティング次第で、
ゲート感のあるファズサウンド、
手元でクランチ~ファズサウンドまで操れる、
コントローラブルさまで備えています。

僕の環境ではSUSTAINを下げ、
BALANCE、TIMBREを12時前後にした時、
手元でクリーン~ファズまで操れたのは意外でした。

これ一台あれば…
僕のほしいファズサウンドはカバーしてくれる、
十分使えそうだなと感じました。

オリジナルが同様かは不明ですがもし…
これだけカラフルなサウンド作れるペダルが、
1960年代に完成されていたなら…驚きしかありませんね^^;

各クローンモデルの特徴を比較してみた

3機種中、一番扱いやすい、
ディストーションに近い音に感じるのは、
この「ARC Effects Crimson King」でしょうか。

滑らかで毛羽立たしさは弱いのですが、
その分、この音を嫌という人は少ない気がします。

音量自体も控えめですが、ツマミの効きもよく、
手元でゲインコントロールもできる器用さを持っていました。

Pigdog Fuzzbound
Pigdog Fuzzbound

動画を撮り忘れました、、

3機種中、ファズ!という、
キャラクターが濃いモデルで、
最も中域~中低域にピークがあり、
ファットなサウンドに感じました。

ただツマミの効きがスムーズではなく、
かなり操作感に癖があったのも特徴的でした。

とにかく派手、高域が飛び、
アグレッシブなサウンドでして、
あと音量がめちゃくちゃデカい(笑)

クリムゾンキングより癖はありますが、
ツマミの効きはまだスムーズに効きますし、
同様に手元でゲインコントロールもできました。

ちなみにスタジオのアンプ、
JC-120やJCM-2000でも普通に使えました…
というかたぶん、これ一台でもライブできそうですね( ̄▽ ̄)

「SPECTRAFUZZ」二台を弾き比べしてみた

実は生産時期が少し異なる、
Spectrafuzzも弾かせてもらえました。

Pigdog Spectarfuzz Black & Blue
Thanks @bc183_l

これまた…音が違うんですよね(笑)

ちなみにトランジスタは同じOC81。
パーツは少し違いました。

Pigdog Spectrafuzz Black Ver 基板
ブラック筐体の基板

ブラック筐体は比較的初期に作られたもので、
ブルー筐体は日本に入ってきた後期のものだそうです(※)。

※情報提供:Thanks @spwonderboy1

ちなみに音の違いですが、
動画に撮りましたので見てもらうとわかるかと^^

ブラック筐体のほうが重心が低く、
中低域が豊かなのに対し、ブルー筐体は少しトレブリー、
よりアグレッシブな音がしているかなと。

個体差ではありますが、
サウンドキャラクターは通ずるものがあり、
どっちが良いかは好み次第かなといったところでした^^

ちなみにロバート・フリップサウンドも体感できますね( ̄▽ ̄)

まとめ

三種三様。

わかったことが各々に良さがあると感じたのと、
Buzzaroundというペダルが魅力的だということです。

個人的にはファズフェイスが好きですが、
Buzzaround系ペダルも好きになってしまいました(笑)

なかなか見かけることはないかもしれませんが、
ファズ好きな人には体感してほしいですね^^

ちなみにオリジナルに詳しい、
Spwonderboyさんの話によりますと、
「Spectrafuzz」が一番オリジナルに近いとか。

現行品(といっても作られていませんが)であれば、
高次元のクローンペダルとのことでした。

もしBuzzaroundの雰囲気を感じたければ、
現時点ではSpectrafuzzを探してみるとよいかもしれませんね^^

サウンドハウス

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この記事を書いた人
efmania

今まで試したエフェクターは500台以上。「魔法の箱研究所」所長である「efmania」が実際に試した楽器機材(エフェクター・ギター・アンプetc)のみ紹介、レビュー。Effector Bookへの寄稿、ペダルブランド、メーカーからの機材レビューも担当。

〜コラム寄稿 雑誌/書籍〜
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