「Buzzaround」
Burns社が1960年代中期に販売、
当時さほど売れなかったためか、現存する台数が非常に少ないファズ。
現存する台数が少ないこと、
Robert Fripp氏の使用などもあり、
今では手の出しにくい値段で取引されています^^;
ちなみに僕は残念ながら…
オリジナル(ヴィンテージ)を弾いたことがありません。
しかし、ヴィンテージを弾いた友人はどっぷり、
この「Buzzaround」に浸かっていました(笑)
…が、現時点でオリジナルを買うことは到底及ばず…
そこで友人たちと一緒にクローンペダルを買いました!
手に入れたバズアラウンド系ペダルは以下、3機種です。
ARC Effects Crimson King
使用されているトランジスタは不明、
また基板もプリント基板で組まれています。
この個体は現行品とは異なりまして、
現在は筐体が変わっています。
Pigdog Fuzzbound
このモデルは何といっても、
オリジナルのルックスをほぼ再現、
最高にカッコよいですね。
トランジスタには「NKT MT57F」など、
ヴィンテージWIMAなども使われています。
Pigdog SPECTRAFUZZ
日本国内でも販売されていたモデルなので、
見かけたことがある人もいるかもしれませんね。
存在は知っていましたが、
Buzzaroundのクローンとは知りませんでした^^;
トランジスタにはOC81が使用されています。
ちなみにこの3機種以外にも、
手に入れようと考えていましたが、
なかなか見かけることもありません。
生産完了品も含め、市販品で言えば、
- 「EQD Sound Shank」
- 「Skinpimp Buzzaround」
- 「D*A*M」
- 「Erafuzz Buzzaround」
- 「The British Pedal Company」
あたりが出していますが未体験でした。
なので、僕がレビューするのはおこがましいですが、
せっかくなので記事にしてみました。
Buzzaroundクローンペダル3機種を比較してみて
結果から言いますと、
3機種ともに音が違いました。
マフほど重たくなく、
トーンベンダーよりも渇いた、
そしてファズフェイスのような操作感も感じる…
個性的なペダルというのが第一印象でした。
音に違いこそあれど、
どの機種もカッコよい音はしますね^^
コントロールは各モデルともほぼ共通、
「SUSTAIN」「TIMBRE」「BALANCE」の3つ。
- SUSTAIN…歪み量の調整
- BALANCE…音量
- TIMBRE…トーン
だそうですがBALANCEを上げたからといって、
純粋に音量が上がるというわけではないんですね。
3つのツマミが相互に作用するので、
各々に触りながら、最終的な出音を作っていきます。
基本的なサウンドキャラクターはありますが、
たった3つのツマミで…色々なサウンドが作れます。
セッティング次第で、
ゲート感のあるファズサウンド、
手元でクランチ~ファズサウンドまで操れる、
コントローラブルさまで備えています。
僕の環境ではSUSTAINを下げ、
BALANCE、TIMBREを12時前後にした時、
手元でクリーン~ファズまで操れたのは意外でした。
これ一台あれば…
僕のほしいファズサウンドはカバーしてくれる、
十分使えそうだなと感じました。
オリジナルが同様かは不明ですがもし…
これだけカラフルなサウンド作れるペダルが、
1960年代に完成されていたなら…驚きしかありませんね^^;
各クローンモデルの特徴を比較してみた
3機種中、一番扱いやすい、
ディストーションに近い音に感じるのは、
この「ARC Effects Crimson King」でしょうか。
滑らかで毛羽立たしさは弱いのですが、
その分、この音を嫌という人は少ない気がします。
音量自体も控えめですが、ツマミの効きもよく、
手元でゲインコントロールもできる器用さを持っていました。
動画を撮り忘れました、、
3機種中、ファズ!という、
キャラクターが濃いモデルで、
最も中域~中低域にピークがあり、
ファットなサウンドに感じました。
ただツマミの効きがスムーズではなく、
かなり操作感に癖があったのも特徴的でした。
とにかく派手、高域が飛び、
アグレッシブなサウンドでして、
あと音量がめちゃくちゃデカい(笑)
クリムゾンキングより癖はありますが、
ツマミの効きはまだスムーズに効きますし、
同様に手元でゲインコントロールもできました。
ちなみにスタジオのアンプ、
JC-120やJCM-2000でも普通に使えました…
というかたぶん、これ一台でもライブできそうですね( ̄▽ ̄)
「SPECTRAFUZZ」二台を弾き比べしてみた
実は生産時期が少し異なる、
Spectrafuzzも弾かせてもらえました。
これまた…音が違うんですよね(笑)
ちなみにトランジスタは同じOC81。
パーツは少し違いました。
ブラック筐体は比較的初期に作られたもので、
ブルー筐体は日本に入ってきた後期のものだそうです(※)。
ちなみに音の違いですが、
動画に撮りましたので見てもらうとわかるかと^^
ブラック筐体のほうが重心が低く、
中低域が豊かなのに対し、ブルー筐体は少しトレブリー、
よりアグレッシブな音がしているかなと。
個体差ではありますが、
サウンドキャラクターは通ずるものがあり、
どっちが良いかは好み次第かなといったところでした^^
ちなみにロバート・フリップサウンドも体感できますね( ̄▽ ̄)
まとめ
三種三様。
わかったことが各々に良さがあると感じたのと、
Buzzaroundというペダルが魅力的だということです。
個人的にはファズフェイスが好きですが、
Buzzaround系ペダルも好きになってしまいました(笑)
なかなか見かけることはないかもしれませんが、
ファズ好きな人には体感してほしいですね^^
ちなみにオリジナルに詳しい、
Spwonderboyさんの話によりますと、
「Spectrafuzz」が一番オリジナルに近いとか。
現行品(といっても作られていませんが)であれば、
高次元のクローンペダルとのことでした。
もしBuzzaroundの雰囲気を感じたければ、
現時点ではSpectrafuzzを探してみるとよいかもしれませんね^^
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