BOSSとSola Soundのコラボで生まれた全世界限定生産3,000台のTone Bender(トーンベンダー)MK2ペダル「TB-2W」をレビューします!
発売後、即完売…僕も手に入れることはできなかったファズエフェクターですが、お借りすることができました。ありがとうございます!
BOSSが発売したトーンベンダーMK2。となりますと、ジャズコでもきちんと鳴らせるんじゃないか?
そんな期待から、今回のレビューは「Roland JC-40」、あとはアンプシミュレーターで鳴らし、チェックしてみました!
ペダルレビュー | バイパスモードの切り替え&電圧可変も可能
「TB-2W」は単にトーンベンダーMK2を再現したペダルではなく、独自のギミック(仕様)が施されています。
バッファード・トゥルーバイパスの切り替え可能
まず、BOSSペダルといえば「バッファード(エフェクトOFF時でもバッファーがかかる)」仕様ですが、この「TB-2W」は「TB(トゥルーバイパス)モード」と切り替えできます。
駆動電圧は7V・9V・12Vを選べ、サウンドバリエーションも楽しめる
また、駆動電圧も3種類から選べます。
- 7V
- 9V
- 12V
駆動電圧を変えることで、出音が変化するのも面白かったですね!
電圧可変させられることでのサウンド変化にも意図が感じられる、使い所がきちんと見えたのも…さすがBOSSペダルといったところでしょうか…
電圧可変によるサウンドの違いは後ほど紹介いたします!
電源は電池、外部DCジャックセンターマイナス9Vで駆動します。
トーンベンダーMK2のクローンモデルとなると、電池しか利用できない場合こともありますが、普通にパワーサプライから電源が取れるのは有り難いですね。
筐体塗装もトーンベンダーMK2を意識した、これまでにないカラーリング。この塗装の感じと相まって…トーンベンダーっぽさを感じさせるあたり、こだわりをヒシヒシと感じるモデルでした!
サウンドレビュー | 環境に依存せず鳴らせるトーンベンダーMK2モデルだった
冒頭でも書いたとおり、今回のサウンドチェックではあえて、アンプを「Roland JC-40」、あとはアンプシミュレーター(HX Stomp)でチェックしてみました。
結果、これらの環境でもトーンベンダーMK2らしさを感じさせてくれるペダルでした。
「BOSS、すげぇ…」弾いた瞬間、思わず独り言…
では、僕の環境で鳴らしてみた動画を紹介しておきます。
動画チェック&レビュー | Roland JC-40 & HX Stomp JTM45 Model でチェック
ぼくが文字で伝えるよりも…この「TB-2W」の凄さは動画でも伝わるんじゃないかなと。
動画のギターはテレキャスター、レスポールでチェック、まずはテレキャスターでチェックした動画から。
- 0:00 ~ Bypass Sound – buffered MODE
- 0:07 ~ 7V battery & buffered MODE
- 0:47 ~ 9V battery & buffered MODE
- 1:29 ~ 12V battery & buffered MODE
- 2:17 ~ Bypass Sound – buffered MODE
- 2:26 ~ Bypass Sound – True Bypass MODE
- 2:34 ~ 7V battery & buffered MODE
- 3:27 ~ 7V battery & True Bypass MODE
- 3:53 ~ 9V battery & buffered MODE
- 4:57 ~ 12V battery & buffered MODE
いかがでしょうか?
「JC-40でも鳴らせそうやん!」というのが僕の第一印象でした。
これ、すごいことです…トーンベンダーって、もっと鳴らし方、アンプに依存するはずなのに…
次はレスポールで。こちらはアンプシミュレーターのみでチェックしました。
- 0:00 ~ Bypass Sound – buffered MODE
- 0:06 ~ 7V battery & buffered MODE
- 1:21 ~ 9V battery & buffered MODE
- 2:45 ~ 12V battery & buffered MODE
テレキャスターの時もそうでしたが、環境が変わっても、それっぽい雰囲気で十分に鳴らせますね。
ヴィンテージとは違う!といった野暮なコメントはあえてしませんが、これだけトーンベンダーMK2を扱いやすく、「らしさ」を感じさせるモデルに仕上げた、BOSSとソーラサウンドの開発チームには脱帽です…
駆動電圧によるサウンドの違いについて
駆動電圧の切り替えた際ですが、もっともそれらしいベンダーサウンドを狙うなら「7V駆動」。
メリハリがある押し出し感の強い、手元(ギターボリューム)を絞った時にきちんとクリーントーンも鳴らしたい場合は「12V駆動」。
「9V駆動」はちょうど中間的なサウンドと、電圧を切り替えることで得られるサウンドに明確な意図を感じました。
ちなみに7V駆動でも手元を絞れば、クリーントーンになります。このコントローラブルな挙動は「D*A*M」のペダルを彷彿させます。
アウトプットレベルは高くないあたりもオリジナルトーンベンダーMK2を踏襲しているとも感じましたが、12V駆動させれば、そこまでアウトプットレベルは気になりませんでした。
バッファードモードとトゥルーバイパスモードによるサウンドの違い
BOSSといえばバッファードペダルですが、バッファーに対するBOSSのこだわりも垣間見れた気がしました。
なぜなら、トゥルーバイパスモードよりも、バッファードモードのほうが出音も大きく、押し出し感のある音がしたためです。
BOSSバッファーは好みが分かれるところですが、さすがは「WAZA」シリーズのバッファー。
力強く、メリハリの効いたバッファーサウンドに感じました。
ぼくはバッファードモードで鳴らすのが好みでしたね!
まとめ
「BOSS TB-2W」ですが期待以上、想像以上のペダルに仕上がっていたトーンベンダーMK2モデルでした。
とはいえ、ヴィンテージのそれを求める方からすると違う、扱いやすいファズはつまらない方は物足りなさを感じるのもわかります。
しかし、これだけ環境に左右されないトーンベンダーMK2モデルって、なかなか「ない」ことも確か。
これ…定価で買いたかった…笑今ではプレミアがついて、最低でも10万円前後。
気軽に買えませんが、いつか欲しいBOSSペダルですね!
ちなみに今回はレビューの前にTwitterで動画を先にシェアしましたが、いろんな方からコメントをいただきました。やはり注目されていたペダルだったんだな、と再認識しました(笑)
貴重なペダルを弾かせてくれた@kazunyan_gtさん、ありがとうございました!
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