イタリアンエフェクターブランド「FOXGEAR」、今回はお借りした7機種から魔法の箱研究所 所長が気に入った3機種を厳選、レビューします!
所長が気に入ったFOXGEARのペダルは「SYNISTER – Distortion -」「FUTURA – Ambient -」「ECHOSEX Baby – Delay -」です。
「FOXGEAR」のペダルは、あの「オカダインターナショナル」さんからお借りしました!ありがとうございます!
どんなペダルたちなのか?レビューをご覧ください!
「FOXGEAR」ってどんなブランド?
FOXGEARは、
- Gurus Amp
- Baroni-Lab
のジョイントベンチャーとして2017年後半に設立されたブランドとのこと。
FOXGEARは2つのイタリアンエフェクターブランド、Gurus AmpとBaroni-Labのジョイントベンチャーとして2017年後半に設立されました。 トップミュージシャンに称賛されたサウンド、美しくエレガントなデザイン、スマートなサイズ。そして五年という長期保証期間が、高品質を謳っています。 全ての製品は、レーザー彫刻機・3Dプロトタイピング・UVプリンターなどの最新機器を備えた自社工場でハンドメイドで生産されています。
引用元:オカダインターナショナル FOXGEAR
Gurus Ampといえば、僕も以前にレビューしたことがありますが、エコーレックをモチーフにした「Echosex」、マーシャル1959サウンドを再現した「1959 Double Decker」などで知られています。
Baroni-Labはアンプメーカーであり、僕もコンパクトタイプペダルのプリアンプモデルで一時期、気になっていたブランドです。
今回紹介するペダルでいえば、「SYNISTER」はアンプっぽいサウンドにも感じましたし、「Echosex baby」は「Gurus Amp Echosex」のコンパクトサイズペダルというのも頷けるクオリティーのペダルでした。
今回は紹介しないモデルもいろいろありまして、TSペダルやRAT、Doug Aldrich氏のシグネチャーモデル、コンパクトペダルサイズのギターアンプ「KOLT 45」など様々なラインナップが揃っています。
「FOXGEAR」のモデルはどれも手に入れやすい価格帯なのも魅力です!
FOXGEAR SYNISTER – Distortion – レビュー
「SYNISTER」は3EQ(Treble、Middle、Bass)搭載のハイゲインディストーションペダル。
ローは12時の位置でもそこまで出ず、タイトなサウンドですがその分、歪ませても音は潰れにくく、分離感の良いディストーションサウンドが得られます。
とにかく歪む。
これはもう素直にがっつり歪ませて鳴らしてあげるべきペダルですね!
中途半端にクランチサウンドを作る、なんて考え方は邪道…ガンガン歪ませて使ってなんぼのペダルですね笑
サウンドチェック動画
今回、チェックにあたり、ストラトキャスターとレスポールで鳴らしてみました。
アンプはFender 63 Vibroverb EVA MOD(真空管アンプ)。動画では「EHX Deluxe Memory Man(ディレイ)」と併せて弾いています!
ストラトキャスター(シングルコイルギター)でも十分なゲインを稼げます。
動画途中でBassを下げて弾いていますが、MAXでちょうど良いぐらい。僕の環境では、Bassのツマミは上げたほうが、迫力のあるサウンドを体感できました。
この「SYNISTER」、レスポールで鳴らした時がめちゃくちゃ気持ちよかったです!僕は普段、この手のサウンドが鳴らせるペダルは使わないのですが「これはアリや!」と思わされました( ̄▽ ̄)
レスポール(ハムバッカーギター)の場合、僕は少しBassをカットして鳴らしてみましたが、MAXまで上げても、音は潰れなかったですね。
Treble、Middleは12時ぐらいの位置ですが、上げていきますとハムバッカーギターでもソリッドなサウンドを鳴らすことができます。
Middleを上げていくと中域だけでなく、高域も出てくるため、アンプを触るように3つのEQのツマミは各々、秒調整しながら音作りするとよいですね!
とにかくノイズが少ない!
この「SYNISTER」、先ほど紹介した動画をご覧いただくとわかると思いますが、プレイしていない時のノイズ、めちゃくちゃ少ないです。
動画ではGainツマミは1時ぐらいですが、MAXまで上げてもノイズは少なかったですね。
動画を撮った時の環境(アンプはFender 63 Vibroverb)でGainを上げた時にハウらないセッティングで鳴らしました。
動画を撮った環境も比較的、ノイズが乗りやすいのですが、とにかくローノイズで鳴らせる。
ノイズはカットされるとはいえ、ノイズリダクション等のノイズカットとは違い、減衰音も滑らか。
特にレスポールで弾くとノイズレスと言っても過言ではないレベルで、ノイズが少なかったのは驚きでしたし、嫌なノイズがのらないロングサスティーン&フィードバックサウンドを鳴らせるのも魅力でした。
これだけノイズが少ないと宅録はもちろん、歌モノのバックでディストーションサウンドを鳴らしたい時も重宝するでしょうね!
余談ですが「SYNISTER」、「Synyster Gates」氏のサウンドを意識して作られたのかな?と友人と妄想してました(笑)
FOXGEAR FUTURA – Ambient – レビュー
オカダインターナショナルさんにある商品説明を見てみましょう。
ECHOSEXシリーズを始めとするディレイユニットの開発中に得た知識にインスパイアされた全く新しいコンセプトのアンビエント・ペダルです。Futuraの印象的な雰囲気は演奏中にリピート音を減衰させていく機能により作り出されます。リバーブとディレイのミックスを調整することにより、アルペジオにも使⽤できるスラップバックエコー+リバーブなど、バラエティ豊かなアンビエンス効果が得られます。
確かにアルペジオにマッチするサウンドに感じましたし、ディレイ&リバーブに独特な揺らぎが付加されたような個性的なサウンドが得られるアンビエント系ペダルでした。
各ツマミの効きは以下の通り。
- AMBIENT : ルームの深さを調整
- TIME : ディレイタイムを調整
- LEVEL : エフェクト(ウェット)音のレベルを調整
TIMEのツマミはディレイとリピート兼用のような効き方をしますし、Ambientのツマミは単にリバーブではなく、MAXまであげると不安定な音程になります(笑)
一般的なディレイペダル、リバーブペダルとは一線を画す、オリジナリティあるペダルですね!
サウンドチェック動画
どんな音なのか?言葉で説明するよりも、まずは音を聴いてもらったほうがよいかも。
他のペダルであれば、複数台を鳴らさなければならないサウンドを、これ一台で鳴らすことができます。
ディレイとリバーブ、そしてモジュレーションエフェクトがかかったような音色が独特な雰囲気を作り出してくれますね。
僕は動画前半で鳴らしているような感じで、やや深めにエフェクトをかけて使うのが好みかも!
細かな設定はできない不器用なペダルですが、ついつい…弾いている時間を忘れてしまうような音色が魅力のペダルでした!
FOXGEAR ECHOSEX Baby – Delay – レビュー
「ECHOSEX Baby」はGurus Ampと共同開発されたペダルで「ECHOSEX」の真空管なし、コンパクトタイプのペダル。
つまり、「BINSON Echorec」をモチーフにしたペダルです。
コンパクトサイズとはいえ、ツマミは5つ。
- TONE : リピート音のトーンを調整
- AGE : テープの経年変化具合を調整
- LEVEL : リピート音のボリュームを調整
- REPEATS : リピート回数を設定、最大にすると発信
- TIME : ディレイタイムを60msから780msの範囲で設定
AGEのツマミを上げていくとモジュレーションがかかるなど、各ツマミもイメージ通りの効き方をしてくれました。
サウンドチェック動画
Gurus Ampの「Echosex」と比べると、スッキリした出音の印象はありますが、エコーレックの雰囲気はありますし、発信サウンドまで鳴らせます。
残響音はやや硬く感じますが、トーンで調整できますし、AGEによるテープの劣化サウンドの再現などなど、このサイズと価格帯から考えれば、十分なクオリティーですね!
「BINSON ECHOREC」系のペダルといえば、カタリンブレッドの「Catalinbread Echorex」もありますが、この「Echosex Baby」はコストパフォーマンスが高いペダルですね!
ちなみにこの「ECHOSEX Baby」、僕も大好きな山岸竜之介さんのエフェクターボードにも鎮座しています!
まとめ
今回はお借りした「FOXGEAR」ペダルの中で厳選した3機種を紹介しました!
紹介した3機種、リーズナブルな価格でありながら、実用的なサウンドが手に入ると感じたモデルたちです。
…本当に良い時代になりました…
特に「ECHOSEX Baby」の価格は1万円半ば。
「Gurus Amp ECHOSEX」は5万円の高価なペダルですので、手軽に「Echorecサウンド」が欲しい方は試す価値大でしょう!
あとFOXGEARのペダル、こんなギミックが。
なんと、通電すると上面のパネルが光ります!
暗いステージでかなり目を惹く仕様、僕も部屋を真っ暗に光らせてニンマリ。
これはステージ映えしそうですね( ̄▽ ̄)
ちなみに今回、紹介したモデルは全てセンターマイナス9Vで駆動しますので、電源周りを気にせず導入できるのも嬉しい点ですね!
以上、音を聴いて気になるモデルがあれば、ぜひ試していただけますと嬉しいです!
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