英国製、独自のコントロールが特徴的なGreat Eastern FX Design-A-Driveをレビューします!
このメーカーのSmall Speaker Overdriveも気になっていましたが、独特な見た目、ツマミなど以前から気になっていたモデルでした。
このDesign-A-Drive、メーカー説明を見てみますと周波数レスポンスを触りつつ、音作りできるとあります。
オペアンプベースのクラシカルなローゲイン〜ミディアムゲインのオーバードライブを基本としていますが、あらゆるセットアップに完全に合う様に回路の周波数レスポンスをリシェイプ(デザイン)する事ができます。可能な限りクリアで元のトーンに忠実に設定する事も、全く逆に設定する事もできます。
引用元:TONE BLUE – Great Eastern FX Design-A-Drive
所長の感覚ですと帯域をコントロールすることで、様々なドライブサウンドを一台で作ることができるペダルだと考えていました。
では、実際のどんなオーバードライブペダルなのか、チェックしていきます!
ペダルレビュー!帯域調整ができるWIDTHとEDGEが特徴
所長が興味を持った理由の一つは、ペダルデザインがカッコよかったこと。
音はもちろん、見た目でかっこいいと思えるのは大事ですよね。
目を引くのが筐体真ん中にあるWIDTHといった表記のあるツマミです。
このWIDTHは6ポジションのロータリースイッチ仕様であり、ローミッドの調整が可能です。
THIN側でカット、FAT側はブーストする感覚で使えます。
独特なツマミはEDGEも、高域〜プレゼンス領域を触る感覚で使えます。
電源はセンターマイナス9Vのみで駆動、電池は使えません。
Size: | 125 x 66 x 55 mm (4.9 x 2.6 x 2.2 inches) |
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Weight: | 320g (0.7lb) |
Current draw: | ~10mA |
Power requirements | 9V DC mains adaptor only (not included) |
では、肝心のサウンドについて、レビューしていきます!
サウンドレビュー!一台で多彩な音作りが可能なオーバードライブペダル
Design-A-Driveのサウンドキャラクター、パッと弾いた時はコンボアンプっぽさを感じましたが、各ツマミのセッティングでその印象も変わります。
以下動画でも4つのツマミを触りながら弾いていますが、多彩なサウンドが作れることは強みといえます。
EDGEを下げるとスムーズでマイルドなサウンドも作れるなど、狙っている音さえあれば、寄せていくこともできます。
GAINも上げていくと、ローミッドが膨らんでくる印象がありますし、LEVELも一定の位置から高域の出方やハリ感が変化します。
つまり音を作る際は各々のツマミで調整するのではなく、4つのツマミ全てを触りながらセッティングしていくと良いペダルということでしょうね。
セッティングに少し慣れは必要ですが、覚えてしまえば直感で音作りできるようになります!
使い方次第でプリアンプ的にも使える
Design-A-Drive、動画でもギターボリュームを下げたりピッキングで強弱をつけたりして弾いていますが反応性も良いため、プリアンプ的に使うこともできます。
ギターボリュームを絞った時の音を立たせたい、煌びやかさを出したければ、WIDTHはTHIN側へすると良いなど調整も可能です。
ピッキングした時のバイト感はEDGEとWIDTHで調整できたのも、所長は良い印象でした。
GAINはゼロにしてもクリーンにはなりません*でしたが、ざらっとした質感が付加される印象。
※所長の環境(アンプ:Fender 63Vibroverb/Quilter 101 Reverb)の場合
ゲイン自体は上げ切っても(動画1:42あたり)メーカーの説明ではミディアムゲイン程度とありますが、所長的には十分にゲインが稼げる印象でした。
もしゲインが足りなければ、手前で他のペダルでブーストさせれば問題ありません。
所長が普段、愛用しているペダルでブーストさせても、相性が悪いものはありませんでした。
ちなみに手前で踏むペダルがファズの場合、やや雰囲気が変わってしまう物もありましたが、マフ系ペダルを後段で踏む分と良い印象がありました。
マフ系ペダルと組み合わせて使いたい人にも試してみてほしいですね!
セッティング次第では他のエフェクターサウンドに寄せることも可能
さらにツマミのセッティング次第では、他のエフェクターサウンドに寄せることもできます。
たとえばPete Thorn氏の動画でもJ ROCKETT AUDIO DESIGNS ARCHERと比較していますが、中域の出方に違いはあるものの、雰囲気は似ています。
所長の環境でも、現行のTS-808と比較してみたところ、中域の出方はややすっきりしたクリアなTS系サウンドを作ることはできました。
中域はアンプで調整すれば、より雰囲気を寄せることはできるでしょうね。
WIDTHのツマミは、ギターを持ち替えた時にも有効です。
たとえばシングルコイルギターであればFAT側で太いサウンド、ハムバッカーギターならTHIN側でエッジの効いたサウンドも作れます。
まとめ!一台で様々なオーバードライブサウンドをカバーできるペダル
Design-A-Driveは鳴らしたい音のイメージがある人であれば、一台で様々なオーバードライブサウンドをカバーしてくれるペダルです。
TS系でももう少し中域がすっきりした音やケンタ系のサウンドも欲しい人は、このDesign-A-Driveは候補に入れても良いでしょうね。
各ツマミを触ることで音作りできる、追い込めるため、じっくり向き合いたくなるペダルでした。
単体で使うのも良し、他のペダルと組み合わせサウンド補正に使うなどなど、使い所は多いモデルだと感じました。
オーバードライブペダルはもういいかな…と思っていましたが、こういった面白いペダルが出てくるとワクワクしますね(笑)
#エフェクター #オーバードライブ #greateasternfx
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