知る人ぞ知る、
JunDogGod(犬神)氏が製作する、
「Heaven’s Vibe」というユニヴァイブクローン。
そしてそれも今回紹介するものは、
限定品のルックスもユニヴァイブを再現したものだそうです。
ペダルレビュー
オリジナルのユニヴァイブは、
資料などでしか見たことはありませんが、
見る限り…本物と見間違うような出来栄え、
そして…とにかく筐体はデカい(笑)
先日レビューした、
「Mini-Vibe」も大きいと思ったのですが、
かわいくみえるほど巨大です^^;
またペダル式なので、
フットコントロールもセットなのですが、
これらをペダルボードに収めようと思うと…
至難の業であることは間違いありません^^;
ただ、この大きさからは、
想像できないぐらい…軽いです^^
各コントロールは、
- Volume:アウトプットレベル
- Intensity:エフェクト音のかかり具合
のツマミと至ってシンプル、
あとはコーラス・ヴィブラートの切り替えスイッチ、
エフェクトスピードはペダルで操作します。
サウンドレビュー
…で、レビューなんですが、
まずは先日紹介した「Mini-Vibe」の、
レビューを見てもらうとわかやすいかと^^
なぜなら僕の中で今まで弾いた中で、
ユニヴァイブ系は「Mini-Vibe」が一番、
それらしい音がするものと思っていました。
しかしこの「Heaven’s Vibe」こそ、
正にユニヴァイブサウンドなペダルと感じたからです。
なので、先に言っておくと、
僕が今まで弾いたユニヴァイブ系ペダルで、
印象の良かった順でいうと、
Heaven’s Vibe > Mini-Vibe > その他ユニヴァイブペダル
であるということです。
…という前置きから、
「Heaven’s Vibe」ですが、
エフェクトのかかり具合自体は、
「Mini-Vibe」ほど深く、激しくはないです。
しかし…音の根っこから揺れる感じや、
低音からゴッソリとエフェクトがかかるニュアンス、
グワングワンと脳みそを揺られる感じといいましょうか…
この感覚は実際に、
体感してもらうのが一番なんですが、
ジミヘンのユニヴァイブサウンドに近い…
僕はそう感じました。
…で、iPhoneのマイクで、
ちょっとしたサンプルを録ってみました。
ストラト+ブルースジュニア、
クリーンサウンドセッティング、
「Heaven’s Vibe」はコーラスモードで弾いてみましたが、
どちらも「Intensity」は3時ぐらいです。
エフェクトONにする前はバイパス音ですが、
各々に音が違うのは「Heaven’s Vibe」も、
バッファードタイプのためです。
バイパス音について
この「Heaven’s Vibe」もバッファードタイプ、
バッファ/プリアンプ効果が得られます。
音痩せしている感もありますが、
ナチュラルなサウンドイメージでした。
これは同じくバッファードタイプ、
「Mini-Vibe」のペダルレスタイプに近いので、
僕的にはバイパス音は結構好きでした^^
ただ、ペダルレスタイプより、
低域が出ているせいもあってか、
エフェクト音に迫力がでているとも感じました。
あとヴァイブサウンド、
太くうねる感じはファズと絡めると、
より強調されるかと。
この低域から揺れる感じは、
「Mini-Vibe」のペダル式タイプが、
ピカイチと今まで考えていましたが、
「Heaven’s Vibe」に軍配が上がる結果になりました^^;
ちなみに先ほどの、
サンプルセッティングのまま、
「Jim Dunlop MOR50-F1」と組み合わせ、録ってみました。
「MOR50-F1」は「Volume」「Fuzz」ともにMAXです
実際に感じる音圧感やニュアンス、
低域の出方はわからないかもですが…参考までに^^;
ヴィンテージ!Uni-Vibeと比較してみた
なんと…ヴィンテージ、Shin-ei(シンエイ)のユニヴァイブと比較できました!
どうだったかのか?動画を撮ってみました。動画前半では各々を比較、動画後半ではゲルマファズフェイス(Organicsounds Orga Face 66)と併せて鳴らしてみました。
どんな音を狙っているのか?にもよりますが、僕は「Heaven’s Vibe」で十分かなと感じました。
ヴィンテージのユニヴァイブは117V駆動であるため、ステップアップトランスを使っています。それも…ちょっと面倒くさいです(笑)
で、揺れ方、揺れのスピードが違うのですが実はコレ、フットコントローラーも影響していることがわかりました。
フットコントローラーでも音が変わる…
フットコントローラー(エフェクトON/OFF、スピードを調整するペダル)で音が変わるとは思いもしなかったのですが、実際に試すと…確かに音が変わりました。
こちらも検証動画を撮りましたのでご覧ください。フットコントローラーはシンエイ(復刻版)とヘブンズバイブの物です。
ヘブンズバイブのほうが音が柔らかく、バイブサウンドも下から揺れる印象。シンエイのほうがスピードコントロールの幅が広いことがわかります。
ちなみにフットコントローラーを外してチェックしましたが、コーラスモードではエフェクトOFF状態にはならず、エフェクトが微妙にかかった…ちょっと気持ち悪い音になりました(ヴィブラートモードは大丈夫でした)。
つまりフットコントローラーがないと完全にエフェクトOFF(エフェクトキャンセル)にならないことから、サウンドにおいてフットコントローラーも影響すると考えられます。
これがフットコントローラーのプラグ、ケーブルなのか?ポットなのか…不明ですが、少なくとも音が変わってしまうことは確認できました。
なかなか換えの効かないペダルでもあるので…悩ましいですね、これは^^;
まとめ
この「Heaven’s Vibe」、
現行品クローンの中では最高峰ではないかと。
個人的にはfuzzface66さんのユニバイブクローンが気になりますが、
少なくとも僕が弾いた中では、
この「Heaven’s Vibe」がダントツなユニヴァイブなペダルでした。
なかなか見かけない上に、
かなり高価なペダルで(148,000円ほどの売価)
生産台数も少ないのですが、オリジナルのユニヴァイブだと、
大体300,000円前後する上、
状態の良いものと巡り会うのは至難、、
そう考えると、
決して高いものではないのかもしれませんね。
→「Heaven’s Vibe」取り扱い店舗
→「Heaven’s Vibe」公式サイト(携帯)
余談ですが、
ユニヴァイブが登場したのは1968年頃。
この時代のペダルって、
ファズフェイスなどもそうですが、
すごくデザインが良いなと。
今ではあのエレハモでさえ、
コンパクトになっていってますが、
無駄に大きいカッコよさ…実感しましたね^^
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