Ibanez WH10といえば、ジョン・フルシアンテ氏の使用で知られるインダクターレスワウです。
所長もIbanez WH10はお気に入りのワウでして、エフェクターボードから外れたことがほぼありません。
所長がWH10を使い始めたきっかけ、ベタですが…やはりレッチリのジョンが好きで使い始めました(笑)
今でこそV2〜V3と再販されていますが、僕が知った時にはプレミアがついて、ヤフオクで70,000円ぐらいで売られていたこともありました^^;
たしかジョンがに復帰した後、By The WayかStadium Arcadiumを出した頃だったような…懐かしいです…
今回は複数台のWH10、そして再販されたV2やV3と比較しながらレビューします!
ペダルレビュー
WH10でもV1と呼ばれる頃の筐体はとにかくチープ、プラスチック筐体ですので体重をかけて踏むと割れます。
所長もヘビーユーズしていた時は何回も割ってしまい、そのたびに補修、補強して使っていました(笑)
筐体サイドにはON/OFFを視認できるLED、ギター、ベースモードの切り替え用スイッチ、ワウの効き具合を変えられるツマミがついています。
電源は電池の他、外部電源(センターマイナス9V)にも対応。
電池交換の際、アースを取っている配線が、断線してしまう可能性があるのは注意したいところです。
知らずに、アース線をブチ切ってしまったこともありました^^;
サウンドレビュー
このアイバニーズワウの特徴といえば、音が太くて音量が上がるといった点です。
アンプがクリーンの状態で、エフェクトをONにすると軽くブーストできるほど。
独特のサウンド、特に歪みと組み合わせた時、ジュワーと唸るサウンドはWH10特有のものに感じます。
上記に挙げるWH10サウンドは後期型のブラック筐体よりも、前期型のグレー筐体に色濃く見られます。
V1と呼ばれる前期型のグレー筐体とV1.5後期型のブラック筐体では音が違う
プラスチック筐体のWH10は、前期型のグレー筐体と後期型ブラック筐体が存在し、音も違います。
ブラック筐体の後期型は、V1.5とも呼ばれているようですが、いわゆるリイシューV2以前のオリジナルWH10です。
前期型のグレー筐体は太くエグいサウンド、後期型のブラック筐体はいわゆるワウらしいトレブリーなサウンド傾向にあります。
ちなみに前期型のWH10は友人が所有する個体も集め、複数台を弾き比べしましたが個体差はありました^^;
例えばグレー筐体の前期型WH10でも、割と大人しいものがあったのは意外でした。
それでもブラック筐体のWH10よりは、エグい音はします。
ただし個体差はあっても、WH10に共通するサウンドは感じられました。
所長も壊れた時のことも考え、バックアップ用にグレー筐体のWH10を4台、所有していますがやはり個体差はあります。
ジュワーとした感じが弱いものもあれば、低域のうねりが強い個体(ベースモード寄りなサウンド)など。
ポットの調整で好きな個体に音を寄せれる場合もありましたが、もうこうなると…あとは好みかな…と感じました(笑)
WH10の音痩せが気になる人へ…こんな改造もあります
WH10はバッファードとはいえ音痩せはしますし、バッファー自体も良質ではありません^^;
普段、トゥルーバイパス仕様のワウを使っている人は、音痩せは気になる可能性が高いでしょうね…
所長も過去にエフェクターボードを組んだ時、音痩せが気になった時がありまして。
この時は、ROOT20という工房でミレニアムバイパス方式モディファイをしてもらいました。
実はWH10、単純にトゥルーバイパスにモディファイされた個体も弾いたことがありますが、WH10の持つ独特なサウンドを感じられなくなっていました、、
上記の経験からモディファイは諦めていましたが、ROOT20さんに相談、オリジナルのサウンドを残しつつ改造してもらいました。
モディファイを依頼したのは2010年頃…今はモディファイされていないかもしれません…こういうモディファイもあるよ、ということで記録しておきます。
WH10 V1とV2を比較してみた
WH10 V2のメリットは筐体の強度、しかし音は…オリジナルWH10とは違うと感じました^^;
WH10で一番好きだった、踏み込んでいった時のジュワーという感じが弱かったんです。
もしかするとWH10 V2も個体差、もしくはポットの調整で出音を変えることができるかもしれません。
ただしオリジナルに近づけるモディファイをしている工房もあるので、やはりWH10と違うと感じる人が多いのでしょう。
WH10 グレーとブラックそしてV3を比較してみた
最新のバージョンのWH10はV3と呼ばれる、黒い筐体のモデルです。
やはり自分の環境でも試したくて、お借りしました( ̄▽ ̄)
WH10 V1とV3を比較してみた、動画がこちらです。
WH10 V1と比べると、ジュシーさというかコクはやや弱い気もしますが、これはこれでアリだと感じました。
次にV1(グレー筐体)、V1.5(ブラック筐体)、V3を比較した動画をどうぞ。
弾き比べた印象として、V3はグレー筐体期のWH10に寄せているようにも感じました。
このWH10 V3ではトゥルーバイパスモードもあるため、後段にバッファーの干渉を受けやすいファズペダルを繋げることもできます。
あくまで所長の感覚ではバッファードで鳴らしたほうが、WH10らしいサウンドに感じました。
ただし、前述したバイパス音の音痩せが気になる人なら、このWH10 V3は一択でしょうね!
まとめ
WH10のワウサウンド、本当に踏み込みしていった時のニュアンスが好きです^^
この感じ…なかなか他のワウではだせないんですよね^^;
またワウとしては珍しく、エフェクトONにしても位相反転しないのもWH10を使う理由の一つです。
ただやはり残念なのがWH10 V1の場合、筐体の強度がないため壊れやすいこと。
また筐体以外にも故障例として、ピジョンノイズといった鳩が鳴くようなノイズが出てしまう場合もあります(所有する一台も鳴ってます…)。
中古相場にもよりますが…あと複数台ストックしておきたいところです^^;
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