JB(ジェフベック)サウンドをモチーフにしたオーバードライブペダル、「Mastertone EOD OXBLOOD」をレビューします!
Mastertone Pedalさん曰く、以前に販売された「EOD」をベースにJBサウンドに昇華したペダルとのことですね!
サウンドモチーフは「哀しみの恋人達(Cause We’ve Ended As Lovers)」。
この曲では通称「テレギブ(セイモア・ダンカン氏がリワインドしたPAFを2基のせたテレキャスター)」がイントロで使われたとか。
ジェフベック氏がテレギブをライブで使って「哀しみの恋人達」を演奏している映像も残っています。
かっこいい…音ですね…
哀しみの恋人達はいろんなテイクがありますが、LP(音源)の再現なのか?特定のライブの再現なのか?などなど、気になるところ。
僕なりの感覚でこの「EOD OXBLOOD」と向き合ってみました!
レビュー、ぜひ最後までご覧になってみてください!
ペダルレビュー|印象的なオックスブラッドカラーのシンプルな3コントロールオーバードライブペダル
筐体カラーはOXBLOOD(オックスブラッド)。
OXBLOODといえば、ジェフベック氏の愛用したレスポールで有名です。
「雄牛の血」のような色ということでオックスブラッド。
で、この「EOD OXBLOOD」もこのレスポールのカラーを意識したカラーリングとなっています。
コントロールはシンプルに3つ。
- LEVEL(音量調整)
- TONE(トーン調整)
- GAIN(歪み量調整)
「TONE」のツマミを調整すれば、シングルコイルギター、ハムバッカーギター共に使える印象。
開発コンセプトでもシングルコイル、ハムバッカーギターで使えるようにチューニングされているとのことですね!
「GAIN(DRIVE)」のツマミはゼロにすれば、クリーンも鳴らせるなど、ゲインレンジは広いペダルですね。
またアウトプットレベルも大きいため、ブースター的に使えるなど、オーバードライブペダルとしても使い勝手の良いペダルに感じました。
ちなみに電源は電池、外部電源、共に対応していますが9V駆動のみです。
ちなみに今回のペダルも前作同様に「Blackberry JAM」さんが製作されています。
サウンドレビュー|Fenderアンプとジャズコ(JC-40)でチェックしてみた
一言で言えば、ワイルドでロックなサウンドを鳴らせるペダルです。
ジェフ・ベックサウンドがほしい方以外にもハマるであろうオーバードライブペダル。
前作の「EOD」とは出音の帯域、ゲイン量も異なり、差別化されていました。
今回もレビューにあたり、アンプは真空管アンプ(Fender 63 Vibroverb)とトランジスタアンプ(Roland JC-40)でチェックしました。
では所長の環境で鳴らしてみた動画をご覧ください。
Fender 63 Vibroverbでサウンドチェック
では真空管アンプ(Fender 63 Vibroverb)で鳴らした動画から。ギターはストラトでチェックしてみました。
とにかくミッドレンジが分厚く、図太いドライブサウンドが特徴。
フィードバックも綺麗にかかりますし、非常に伸びやかなサウンドを鳴らせます。
各ツマミの効きは良く、TONEを調整していけば、エッジーなサウンドからマイルドなサウンドまでカバー。
GAINを上げていくとグッと歪みますが、僕の環境では目盛りを7ぐらいまで上げると、ハードに歪んでくれました。
上の動画では1:27〜あたりから各ツマミの挙動チェックしながら音を鳴らしていますが、プレイヤーがイメージするジェフベックサウンドは見つけられそう。
ちなみにこの「EOD OXBLOOD」、僕的には「Freeway Jam」や「Jeff Beck Group」あたりのサウンドも鳴らせると感じました。人によって思い描く、JBサウンドを鳴らせるペダルなんじゃないかな?と思いましたね!
Roland JC-40でサウンドチェック
では、JC-40で鳴らしたチェック動画を。
アンプが変わればサウンドは変わるとはいえ、GAINはかなり稼げることもあり、ストラトキャスター(シングルコイルギター)とジャズコ(JC-40)でも、しっかり歪んでくれます。
レスポールで鳴らす場合、動画のようにあまりGAINは上げずに鳴らすのが僕は好きでした!
とにかく、トランジスタアンプとの相性も良さそうなので、これならスタジオの置きアンプでも心強いペダルとなってくれるでしょうね!
僕の手持ちのアンプで試した限りでいえば、環境(アンプ)は選ばず、鳴らせるペダルでした。
ちなみに僕がこの「EOD OXBLOOD」を使うなら常時エフェクトON(踏みっぱなし)、手元(ギターボリュームやトーン、ピッキング)でサウンドコントロールしながら使いたくなるペダルでした。
動画中、ギターのボリュームを触っていますが、スッとゲインが下がるため、「EOD OXBLOOD」のゲインを高めに設定している状態でも、手元でクリーン〜クランチサウンドも作れます。
もちろん、ピッキングに対してもセンシティブに反応してくれます。
弾き手の技量は問われますが、手元でサウンドコントロールするプレイヤーにはうってつけのペダルでしょうね!
まとめ
ジェフ・ベック氏が好きな方だけでなく、ジェフ・ベック氏を知らない方でも単純に「ロックなサウンドがほしい」方には試してほしいペダル。
あと手元でサウンド(ゲイン・トーン)コントロールをされる方は楽しめるでしょうし、またそういったプレイスタイルにチャレンジしたい方も触ってみてほしいですね!
ちなみにJB(ジェフ・ベック)サウンドをモチーフにしたペダルって、なかなか世の中にないですよね。僕の記憶の中では他にありません。
前回のEODがラリー・カールトン氏のサウンドをモチーフにしたペダルでしたが、Mastertoneさんのペダルコンセプトは面白い…次回はどんなペダルを作られるのか?楽しみです!
「Mastertone」さんのInstagramでは、いろんなプレイヤーさんの動画をシェアされています。
こちらも併せてご覧いただけるとよりサウンドイメージが湧きやすくなるでしょうね!ぜひご覧になってみてください。
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