コンデンサを変えた場合、
エフェクターの音は変わるのか?比較実験しました。
この時のことを備忘録的にザッと書いておきます!
まず僕自身、
「パーツは良いモノのほうが良い」
全くそうは思わない、例えば、
オーディオグレードとかだから…
とかそんなことは全く気にしないクチです。
…といいますか、
比較的好みに近いものは、
良すぎるパーツのみで組まれたものでは…
なかなかなかったという経験があります。
なので、その考えが本当かどうか?
を確認する上でも、非常に興味深いものになりました。
検証に使用したペダルについて
今回の検証は、
普段お世話になっているビルダー、
@chickensoboroさんが製作したペダルで、
今回検証用に製作された、
「Les SIGNES(レ・シィーニュ)」です。
こちらはいわゆるTS系ペダルで、
定数を3箇所変更したものとのこと。
定数変更については、
@chickensoboroさん曰く、
「明るい出音にしていて、実験用だけじゃなく、
後々ペダルとして使えるように好みの定数にした感じ」
とのことですが、
いわゆるTS系ペダルですね。
そして今回検証に使用したコンデンサは、
- Nichicon YX
- Panasonic ECQ-V
- AVX BF/BQ
- WIMA MKS2
見かけたことのあるものですよね^^
いずれも抵抗値をはかり、
誤差の少ないもので製作されたのもあり、
精度の高い検証ができました。
検証結果はどうだったの?
検証は写真のように、
スイッチャーを組んで検証しました。
結論から書きますと、
・Nichicon YX
倍音成分が多くやや暴れ気味の太いサウンド
・Panasonic ECQ-V
思い描くTSサウンド
・AVX BF/BQ
TS系とは思えないオープンでダイレクト感の強いワイドレンジなサウンド
・WIMA MKS2
ミッドカットしたようなフラットですっきりしたサウンド
このような印象を受けました。
そしてこの検証結果は、
手持ちのペダルで抱いた、
ある疑問に回答するものとなりました。
そもそもこの実験にいたる経緯は「Sick As Overdrive」がきっかけ
実はこの実験、
@chickensoboroさんと僕の所有する、
「Sick As」の出音の違いがきっかけでした。
シリアルは300番違いぐらいですが、
この二台…出音が結構違ったんですよね、、
どう違うか?ですが、
@chickensoboroさんのものは、
TS系のコンプ感を感じるややまろやかなサウンド。
僕のものはやや硬質でバリンっとした、
ミドルが抑え目のフラットなサウンドだったんです。
…で中身を見てみると違いはコンデンサのみ。
@chickensoboroさんの「Sick As」に
使われていたコンデンサは「Panasonic ECQ-V)」。
僕のものは「WIMA MKS2」。
そして、さっきの検証結果と
照らし合わせてみると…
思い描くTSサウンド
ミッドカットしたようなフラットですっきりサウンド
そうなんです…!
今回の検証とほぼ合致したんです!
この結果には…サブイボが立ちました、、
ちなみに今回の検証結果は、
ストラト、レスポールで試しましたが、
同様の印象でした。
パーツによって、
音は変わるとは思っていましたが、
こうも変わるとは…予想通りでもあり、
それ以上の結果がでるとは…
非常に有意義で大成功な検証でした^^
最後に
ちなみに今回の検証用ペダルでいうと、
僕は「Nichicon YX」が好みでした^^
なので、パーツ代的には、
一番安価のパーツだったというわけです(笑)
冒頭に書きましたが、
「良いパーツだから良いわけじゃない」
という自身の考えはズレてなかった、
ことも確認もできました^^
ただこの考えはあくまで…ケースバイケースだなと。
実際、普段気に入って使っている、
「Sick As」のコンデンサは「WIMA MKS2」、
今回の検証用ペダルの中では…
一番好みじゃなかったんですよね^^;
なので歪み方や出音の帯域、
それこそ回路や構成などに応じた、
パーツ選定はすごく大切なんだろうな、
とつくづく実感できた検証でした。
最後になりましたが、今回の検証を提案してくれた@chickensoboroさん、一緒にスタジオでチェックの協力をしてくれた@Tattttsunさん、ありがとうございました!
コメント