本家VOXからクライドマッコイワウのレプリカとして販売された、Real McCoy VRM-1と他社のマッコイ系ワウと比較しながらレビューします。
VOX Real McCoy VRM-1、何としても発売日に弾きたかったこともあり予約注文し無事、手に入れることができました。
クライドマッコイワウといえばピクチャーからシグネチャー、所長も所有するTransition versionと数種類のモデルが存在します。
クライドマッコイワウはヴィンテージワウを手に入れてから大好きなワウですが、本家がヴィンテージワウを再現したとのことで発表されてから気になっていたモデルでした。
VOX Real McCoy VRM-1はヴィンテージClyde McCoyワウを研究して作られた
VOX Real McCoy VRM-1はヴィンテージClyde McCoyワウを研究した上、作られたワウペダルです。
今回VOXはオリジナルのワウを徹底研究、その秘密を解明することに焦点を当て、伝説的なトーンを求める人々に、マッコイ・ワウとV846の究極に理想的な個体と全く同じトーン特性を持つ「新品」を提供する目標を達成しました。
引用元:VOX公式サイト
インダクターやポットといったパーツだけでなく、筐体ケースも3Dスキャンし型を起こすといった徹底ぶり。
確かにペダルを踏んだ時の踏みしろなど、ヴィンテージのワウと比べても差を感じません。
さらに裏蓋によるサウンドの影響も考慮するなど、量産品では考えられない拘りを見せたモデルです。
裏蓋も音に影響していることから、単にビンテージを再現するのではなく出音から判断し作られているそうです。
所長として残念だったのが、裏面の文字がシールだったこと。
文字は裏蓋にプリントしてほしかったのが、正直なところです。
しかし本家のVOXブランドがヴィンテージVOXワウを再現したことに、大きな意味があるといえますね。
発売日にVRM-1を手に入れた所長ですが、SNSでシェアしたところ思わぬ自体がおきました。
何とフォロワーさんたちが所有する、マッコイ系ワウペダルを借りてレビューできることになったからです。
Real McCoy VRM-1と他社のモデルと比較したきっかけについて
VOX Real McCoy VRM-1を入手しYouTubeやXでシェアしたところ、フォロワーさんから他のモデルと比較してみてほしいと要望がありました。
気が付けば、13機種のマッコイ系ワウペダルが当研究所に揃い、今回のレビューをお届けできることになりました。
フォロワーさんからお借りしたペダルを含め、今回のレビューで弾いたワウペダルは以下の13機種となります。
- VOX Real McCoy Wah VRM-1
- Fulltone SUPA-WAH
- Fulltone Clyde Wah 97s Early Model
- Area 51 Standard Wah
- Area 51 Super
- VOX Clyde McCoy Wah 68年製ビンテージ
- AKG工房 CRY BABY MODIFY
- Fotstompboxes Modify Wah
- Xotic Wah XW-1
- VOX V848 The Clyde McCOY Wah
- Jim Dunlop CM95 Clyde McCoy Cry Baby Mod.
- VOX V846 70s Thomas Organ
- Thomas Organ Cry Baby 70s Re-Case
機材提供 Thanks:@QONISJi8GhW7DLJ、@goldtop1955、@lovehendrix1974、@systemanishinom、@_fxgeek
これだけのモデルを一度に弾く機会は所長も初めてであり、弾いたことがないワウペダルもありました。
VOX VRM-1を他のマッコイ系ワウペダルと比較しながら動画レビュー
VOX VRM-1のレビューですが、実はすでにYouTubeにて動画で紹介しています。
レビューは魔法の箱研究所としても最長の51分、長編動画となります。
動画内で全て語っていますので、ぜひご覧になってみてください。
音に関しては動画をご覧いただくとして、VOX Real McCoy VRM-1に関していいますと大手メーカーとして、量産品でよくここまで再現したと感じました。
もちろん、ヴィンテージクライドマッコイワウと同じ音がするとはいいませんが、雰囲気は十分に感じられるモデルに仕上がっていました。
ヴィンテージクライドマッコイワウも個体差があることを考えても、上手いこと音を落とし込んでいます。
面白かったのが今回、レビューにあたり多くの人からコメントもいただきましたが、面白いことに皆さんが好きなポイントが様々であったことです。
つまり、マッコイワウの再現として正解は一つではないということも実感しました。
VRM-1は所長のマッコイワウは68年製と比べると、ややペダルを踵側にした時に音に迫力や濃さが足りなかったとはいえ、次第点以上であったといえます。
ちなみに所長の好みでいうと、開発にも携わったFotstompboxes Modify Wahはもちろん、Area51のワウも好印象でした。
VRM-1はクライドマッコイワウサウンドを知ることができるモデル
VRM-1はヴィンテージのクライドマッコイワウを知る上でサンプルになり得るだけでなく、サウンドを体験する上でも最適なモデルといえます。
音はヴィンテージと同じでないのですが、十分にクライドマッコイサウンドは体感できます。
あとは個々がイメージする音次第、ハマる人もいればハマらない人もいるでしょう。
ヴィンテージのワウも個体差で音は違いますし、好みも分かれやすいからです。
総合的に見れば、VRM-1はヴィンテージのクライドマッコイワウの音を、平均点以上に仕上げてきたモデルに感じています。
実際に鳴らしてみないとわからないのも確かですが、当研究所の動画を見てもらい感触が良さそうであれば、ぜひ手に取ってみてほしいです。
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