今や高額で取引されているKLON Centaurのクローンペダル、Warm Audio CENTAVOをレビューします。
Warm Audioは、安価な価格で様々な有名ペダルなどを再現しているブランドであり、ODD BOX V1も含めコスパの高いモデルを取り扱っています。
CENTAVOは基板を見ても、昨今よく目にする表面実装基板ではなく、作りもしっかりしています。
今回CENTAVOのレビューにあたり、オリジナルとなるKLON Centaurを友人から借りましたので、実機との違いをレビューしていきます。
Centaurは絵なしゴールド期のものであり、後期のケンタウロスとなります。
Warm Audio CENTAVOをKLON Centaurを比較しながら、その実力を検証していきます。
Warm Audio CENTAVOの独自仕様MODモードについて
Klon Centaurのクローンモデルは数多く販売されていますが、今回レビューするWarm Audio CENTAVOは独自の仕様として、MODモードに切り替え可能なスイッチが筐体上部に搭載されています。
MODスイッチをONにすることで、全体的な音圧感や中低域から下の帯域が前に出てくるようになり、ゲインもアップし歪みやすくなります。
海外の楽器店ではMODモードをJRAD The Jeff Archerと称しているところもありますが、公式サイトでは言及されていません。
ただし、MODモードがJeff Beckが要望したサウンドに近づけていると書かれています。
The addition of the “MOD” switch on the back – famously requested by Jeff Beck on the original pedal- allows players to extend the bass response, impacting the lower strings to get added low end drive tones.
引用元:CENTAVO – WARM AUDIO
所長もThe Jeff Archerを所有していた時の記憶から同じ出音とまではいえないものの、方向性は同じモディファイモードには感じました。
Warm Audio CENTAVOと、The Jeff Archerを比較した動画も紹介しておきます。
一台でCentaur、さらにもう一台分のサウンドを鳴らせるのはCENTAVOの魅力といえます。
Warm Audio CENTAVOとKLON Centaurを比較しながらレビュー
肝心のサウンドやレビューは動画にまとめていますので、まずはこちらをご覧ください。
- 0:00 今回の動画について
- 0:26 サウンドチェックの方法について
- 1:02 Warm Audio CENTAVO MODモードについて
- 1:29 比較時に使用するABスイッチについて
- 2:05 バッファーサウンド/バイパスサウンド
- 2:18 クリーンブースターサウンド
- 2:56 オーバードライブサウンド
- 4:53 トレブルブースターサウンド
- 5:28 Warm Audio CENTAVO MODのサウンド
- 7:30 CENTAVOとCentaurの違いについて
- 11:11 まとめ
動画でも語っていますが、Warm Audio CENTAVOとKLON Centaurの出音は同じではありません。
Warm Audio CENTAVOのほうがやや重心の低い音であり、Centaurのほうが高域寄りでバリンと鳴る印象を受けました。
出音の傾向からすると、初期FAX ONLY期のCentaurサウンドを求めている人からすると、ザラつき感は弱いと感じるかもしれません。
ただし挙動はCentaurであり、過去に所有していた絵なしシルバーなら近しいと感じました。
面白かったのは、TREBLEとOUTPUTをMAXにした時のサウンドがかなり近い印象も受けました。
つまりイメージする、Centaurのサウンドに寄せることもできる可能性があるということです。
アンプなど歪ませた状態からブースターとして使用することで、ロックなサウンドも奏でることができます。
使い方次第ではCentaurでなくても、CENTAVOで十分な人もいるでしょう。
CENTAVOの良い点として、外部DCジャックがミニプラグではないのも挙げられます。
ちょっとしたことではありますが、使い勝手は良いです。
改造ができる人はハンダやパーツを替えることで、好みのOver Driveサウンドへ近づけることもできる可能性があります。
まとめるとWarm Audio CENTAVOはCentaurのクローンモデルとして出来は良く、しかも販売価格はサウンドハウスで税込27,800円とオリジナルからすると破格です。
カラーリングは異なりますが、筐体の形状や見た目などCentaurに近いので所有欲も満たされますね(笑)
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